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プーチン氏の側近とウクライナの野党代表、逃亡して逮捕

プーチン氏の側近とウクライナの野党代表、逃亡して逮捕

Posted April. 14, 2022 08:21,   

Updated April. 14, 2022 08:21

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ロシアのプーチン大統領の側近とされる親ロのウクライナの野党政治家ヴィクトル・メドヴェドチューク氏(67・写真)が自宅軟禁を破って逃亡し、逮捕された。メドヴェドチューク氏は、ロシアがウクライナに親ロ傀儡政府を立てた場合、その首長になると有力視されている人物。メドヴェドチューク氏の娘のダリーニャ氏の代父がプーチン氏であるほど、プーチン氏とは親密な間柄だ。

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、テレグラムに、乱れた髪と憔悴した顔で手錠をかけられたメドヴェドチューク氏の写真を公開し、ロシア側に捕えられたウクライナの捕虜と交換することを求めた。メドヴェドチューク氏は、2月24日のロシアによる侵攻の前から反逆の容疑で逮捕され、最近逃亡を図った。

メドヴェドチューク氏はウクライナ人だが、ロシア・シベリアで生まれた。父親はナチスドイツがウクライナを占領した時、ナチスのために活動したため、第2次世界大戦後、シベリアに追放された。1960年代に帰国したメドヴェドチューク氏は、97年に国会議員になり、2002~05年、親ロ指向のレオニード・クチマ大統領(当時)の秘書室長を務めた。

メドヴェドチューク氏は、プーチン氏との親密な関係を利用してロシアと石油事業を展開し、莫大な富を築いた。14年、ロシアがウクライナのクリミア半島を併合した時もロシアを後方で支援し、米国から制裁を受けた。プーチン氏は、メドヴェドチューク氏の逮捕を受け、「政治的迫害」と憤ったと、英紙ガーディアンなどが伝えた。


金潤鍾 zozo@donga.com