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コロナ封鎖続く上海、港の閉鎖説も

Posted April. 05, 2022 08:39,   

Updated April. 05, 2022 08:39

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中国の経済首都、上海の新型コロナウイルス感染拡大による封鎖が長引き、市民の恐怖が大きくなっている。上海港での船積み・荷役の待機船舶も封鎖後300隻以上に急増し、物流障害が深刻になっていると、CNNが報じた。上海の封鎖が長期化し、先月28日に生産を停止した電気自動車メーカー・テスラの工場閉鎖も続くものとみられる。2019年末に稼動を始めて以来、最長期間の生産停止だ。

4日、中国国家衛生健康委員会によると、3日の中国全国の新型コロナウイルス新規感染者は1万3137人で、過去最多の2020年2月12日の1万5152人に迫った。同日、上海の新規感染者は9006人。当初、市当局が明らかにした封鎖期間は4日までだったが、封鎖は続いている。

上海市民の不安が大きくなっている。3日、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では、上海のある病院で子どもが治療を受けることができずに死亡したという内容と動画が拡散された。この動画では、病床にいる子どもに医療関係者が近付き、画面の外で両親と思われる人の叫び声が聞こえる。

上海市衛生健康委員会は同日夜、異例の声明を発表し、「動画は上海復旦大学病院で高熱で意識を失った子どもを救急処置している場面」と説明した。そして、「子どもは意識を回復し、両親も医療スタッフに感謝した」と伝えた。上海に野菜などを供給する業者が野菜を廃棄しただとか、世界最大の物流港である上海港がまもなく閉鎖されるといううわさも広がっている。上海市当局は事実ではないとしているが、政府に対する不信感のため市民は信じないムードだ。上海市は、「封鎖はない」と公式発表した翌日の先月28日に突然封鎖を宣言し、市民の信頼を失っている。


金祺容 kky@donga.com