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ローマ教皇がプーチン氏を批判、「分別がなく時代錯誤的」

ローマ教皇がプーチン氏を批判、「分別がなく時代錯誤的」

Posted April. 04, 2022 09:05,   

Updated April. 04, 2022 09:05

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フランシスコ教皇(85)が2日(現地時間)、ウクライナ侵攻を決めたロシアのプーチン大統領を「時代錯誤の権力者が戦争を引き起こしている」と批判した。教皇がプーチン氏を直接批判したのは初めて。教皇は、近くウクライナの首都キーウを訪問することも考えていることを明らかにした。

 

ロイター通信などによると、教皇は同日、地中海の島国マルタを訪問し、演説で、ロシアのウクライナ侵攻について、「ただ死と破壊と憎しみをもたらすだけの戦争の冷たい風は、多くの人々の人生を奪い、影響を及ぼしている。分別のない破壊的な侵略だ」と強調した。

 

また、プーチン氏を念頭に、「悲しくも一部の強力な統治者が民族主義的利益という時代錯誤的な考えに捉われ、それによって(全世界に)対立が助長されている」と批判した。AP通信は、「教皇はこれまでウクライナ戦争の停止を呼びかけてきたが、プーチン氏やロシアに対しては直接言及しなかった」とし、「同日の発言は、プーチン氏に対して教皇が憤っていることを示唆する」と伝えた。

 

教皇は同日、マルタに向かう専用機の中でキーウ訪問について取材陣に問われ、「テーブルの上にある」と答えた。

 

米紙ニューヨーク・タイムズは、「教皇が避難民が集まるウクライナ隣国のマルタを訪問したので、近くキーウ訪問も可能だ」とし、「戦争停止に向けた大きなメッセージになるだろう」と伝えた。教皇は、ウクライナ避難民の増加による各国の難民忌避現象を意識したように、「欧州は避難民を尊厳を持って保護するのに十分な土地がある」とし、人道的な受け入れの拡大を呼びかけた。


金潤鍾 zozo@donga.com