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北朝鮮の新浦造船所で特異な動向、SLBM挑発の兆候か

北朝鮮の新浦造船所で特異な動向、SLBM挑発の兆候か

Posted April. 01, 2022 08:47,   

Updated April. 01, 2022 08:47

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北朝鮮の咸鏡南道(ハムギョンナムド)の新浦(シンポ)造船所で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射準備とみられる動きが捉えられた。北朝鮮が米本土全域を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に続き、来月15日の故金日成(キム・イルソン)生誕記念日(太陽節)を前後して新型SLBMを発射する可能性があるという観測が流れている。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の北朝鮮専門サイト「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」が先月30日(現地時間)に公開した新浦造船所の8枚の衛星写真には、SLBMを発射できるコレ級潜水艦「8・24英雄艦」やタグボート、SLBM試験用バージ船の動きが捉えられた。

先月22日に撮影された写真には、タグボートがテント型のカバーの下に隠れていた8・24英雄艦の船尾を牽引する様子が確認された。翌日の23日には、8・24英雄艦が再びカバーで覆われ、タグボートはSLBM試験用バージ船の隣で停泊していた。8・24英雄艦とタグボート、バージ船は、北朝鮮のSLBM試験の「3要素」。北朝鮮はSLBMを発射する際、タグボートでバージ船を近くの海域に牽引して水中発射試験を行う。

このため、北朝鮮が「北極星4・5ㅅ」(ㅅはハングルの子音字母ㅅ(s)で、ここでは水中を意味する)など、新型SLBM試験の可能性があるという分析が出ている。北朝鮮は2020年10月の軍事パレードで「北極星4ㅅ」、昨年1月には「北極星5ㅅ」を公開した。北朝鮮が先月16日に新型ICBM「火星(ファソン)17」の発射実験に失敗しており、新型SLBM発射で武力を誇示する可能性があるということだ。

韓国軍筋は、「米本土脅威用ICBMの武力示威に続き、在韓、在日米軍基地を狙った新型SLBM挑発で、『強対強』対決において機先を制する効果を狙う可能性もある」と指摘した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 ユン・サンホ軍事専門記者 weappon@donga.com