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俳優ブルース・ウィリスさん、失語症で引退

俳優ブルース・ウィリスさん、失語症で引退

Posted April. 01, 2022 08:46,   

Updated April. 01, 2022 08:46

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「ダイハード」や「シックスセンス」などの映画で有名な米ハリウッドスター、ブルース・ウィリスさん(67・写真)が、失語症で引退を宣言したと、AP通信が先月30日(現地時間)、報じた。

AP通信によると、ウィリスさんの元妻で女優のデミ・ムーアさんと現妻でモデルのエマ・ヘミングさん、そして5人の子どもは同日、SNSにこのような内容を伝えた。ウィリスさんの家族は、「ブルースは健康に関する問題を抱え、最近では認知能力に影響が出る失語症との診断を受けました」とし、「家族が一致団結し一丸となってこの困難に向かっています」と明らかにした。

失語症は、主に左脳の異常で言語機能に問題が生じ、話すことができなくなる病気だ。言語処理の障害で、言語を理解して使うことが困難になる。ウィリスさんの失語症がどれほどひどく、何が原因なのかは伝えられていない。AP通信は、「失語症は一般的に脳卒中や頭の損傷によって生じるが、ゆっくり進行する脳腫瘍や退行性疾患などで発生する可能性もある」と伝えた。

幼い頃から言葉が詰まったウィリスさんは、高校の時、吃音を治すために演劇を始めたという。1970年代にブロードウェイの舞台で本格的に演技生活を始めたウィリスさんは、1980年代、テレビドラマ「こちらブルームーン探偵社」で役者としての地位を確立した。

ウィリスさんの演技人生の転換点となる出世作は、ジョン・マクティアナン監督の「ダイハード」(1988年)だ。この映画でウィリスさんは一躍世界的なアクションスターとなった。第5弾まで制作されたダイハードシリーズで、ウィリスさんは悪党を倒し、「なかなか死なない(die hard)」ニューヨーク警察のジョン・マクレーンを演じ、人間味あふれる英雄キャラクターを作り出した。

130作を超える映画に出演したウィリスさんは、「アルマゲドン」、「フィフス・エレメント」、「シックス・センス」、「シン・シティ」をはじめ多くの映画をヒットさせ、人気を得た。演技力も認められ、ゴールデングローブ賞、エミー賞などを受賞し、2006年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名前が刻まれた。

ウィリスさんの家族は、「皆さんにとって彼がどれほど大きな存在であるかを知っているので、皆さんにもかかわっていただきたかった。人生を大いに楽しもうといつもブルースが言っている通り、そうしようと思っています」と伝えた。


金聖模 mo@donga.com