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ウクライナ大統領夫人がSNSで反戦世論を主導、「国民的英雄」に

ウクライナ大統領夫人がSNSで反戦世論を主導、「国民的英雄」に

Posted March. 11, 2022 08:52,   

Updated March. 11, 2022 08:52

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ロシアの侵攻と暗殺脅威にも屈することなく決死の抗戦意志を強調し、世界的に注目を浴びているウクライナのゼレンスキー大統領(44)に劣らず、ゼレンスキー氏と同い年の夫人、オレナ・ゼレンスカ氏も、国民的英雄に浮上している。インスタグラムのフォロワーが240万人、フェイスブックのフォロワーが14万人のオレナ氏は、先月24日の戦争勃発後、ソーシャルメディアに戦争の惨状を時々刻々と伝える写真や動画、国民を励まし世界の支援を呼びかけるメッセージを投稿し、反戦世論を主導している。

米CNNは10日、「オレナ氏のオンラインの投稿ほど、戦争の実状を明確に伝えたものはない。オレナ氏がウクライナの生存のための戦闘に集中している」とし、オレナ氏が、全世界の支持を受けていると伝えた。英紙テレグラフも、オレナ氏を「ウクライナの秘密兵器」と評価した。

オレナ氏は8日、ウクライナ語、フランス語、ドイツ語、英語、ロシア語の5カ国語で掲載した「私は証言する」という書簡で、「この戦争は、ウクライナの民間人に対する大量虐殺だ。あと何人子どもが死ねばいいの」とロシアを非難した。

オレナ氏は1990年代半ば、高校時代にゼレンスキー氏に会い、2003年に結婚した。制作会社「スタジオ・クバルタル95」で放送作家として活動した。この制作会社は、ゼレンスキー氏が主演したドラマ「国民のしもべ」を作った。平凡な教師が大統領になって不正腐敗を清算するというこのドラマの人気で、ゼレンスキー氏は19年に実際に権力の座に就いた。夫の執権後、学校給食の改善、男女平等運動などに尽力した。娘のオレクサンドラさん(18)、息子キリーロさん(9)の2人の子どもがいる。

オレナ氏は19年、米ファッション誌ヴォーグのインタビューで、「夫が初めて大統領になると言った時、うれしいだけではなかった」とし、家族の暮らしが根底から変わり、どんな困難を経験するか分かっていたためだと話した。オレナ氏は現在、夫と離れ、2人の子どもを連れて某所に避難しているという。ゼレンスキー氏も戦争勃発直後、「ロシアは私を第一の標的とし、私の家族を第二の標的に定めた」と述べ、妻と子どもの安全を心配した。


李恩澤 nabi@donga.com