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翼をつけたキア自「EV6」、韓国初の「欧州の今年の車」

翼をつけたキア自「EV6」、韓国初の「欧州の今年の車」

Posted March. 02, 2022 08:36,   

Updated March. 02, 2022 08:36

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キア自動車の専用電気自動車「EV6」(写真)が、「2022年の欧州の今年の車」に選ばれた。韓国自動車ブランドの史上初の受賞となる。欧州市場での現代(ヒョンデ)自動車グループの存在感が、一段と高まった結果だという評価が出ている。

キアは1日、スイス・ジュネーブで先月28日(現地時間)にオンラインで行われた「2022の欧州の今年の車」授賞式で、最高賞の「今年の車」に選ばれたと明らかにした。欧州23カ国の自動車専門記者61人からなる審査委員団が、自分の国籍や実名を公開した状態で、専門審査や投票を行う。EV6は、計279点を獲得し、ルノーの「メガネE-テック」(265点)と現代自の「アイオニック5」(261点)を抜いた。他の候補の総点は100点台にとどまった。主催側は、「キアの驚くべき進歩速度を見せてくれた」と評価した。

「欧州の今年の車」は、1964年に始まって以来、「北米の今年の車」とともに世界で最も権威のある自動車授賞式に挙げられる。ドイツやフランス、英国、スウェーデンなどを拠点にする欧州自動車メーカーはもとより、米国や日本車も競っている。韓国の自動車ブランドは、「北米の今年の車」の受賞歴はあるが、欧州では昨年まで「今年の車」に選ばれたことがなかった。

EV6は、電気車専用プラットフォーム「E-GMP」が採用された室内外のデザイン、2900ミリの軸距(前輪の中心と後輪の中心との距離)を活用した広い室内空間が特に好評を受けた。18分でバッテリーを10%から80%まで充電できる急速充電システムも、高い点数を得た背景となる。特に、内燃機関の規制が厳しい欧州で、現地ブランドのエコ車両と競った末、1位となり、なおさら意味深いという分析もある。

EV6は、昨年10月、欧州での販売が始まってから、今年1月まで累積で1万1302台が売れた。これに先立って、「2022のアイルランドの今年の車」、英国の「2022のワットカ-アワーズ今年の車」、「2022のドイツの今年の車プレミアム部門の1位」なども受賞した。キア欧州圏域本部のチョン・ウォンジョン本部長は、「EV6は、キア電気自動車のラインナップがどのように進化するのかを、興味深く予告している」と述べた。


李建赫 gun@donga.com