Go to contents

ロシアの侵攻、予測できなかったゼレンスキー大統領、遅れて予備役を召集

ロシアの侵攻、予測できなかったゼレンスキー大統領、遅れて予備役を召集

Posted February. 24, 2022 09:24,   

Updated February. 24, 2022 09:24

한국어

ロシアの侵攻が現実になると、ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)が22日(現地時間)、予備役の召集を行うと明らかにした。しかし、ロシアの侵攻の予測から北大西洋条約機構(NATO)加盟の有無まで一進一退を見せたコメディアン出身のゼレンスキー氏に対して、アマチュア政府が危機管理に失敗したという批判が起きている。仏紙ル・モンドは、「現政権だけでなく、ウクライナで政権交代の度に、親欧米と親ロシアの間を行き来し、安定した外交を見せなかった」と指摘した。

 

ロイター通信などによると、ゼレンスキー氏は同日、「あらゆる変化と状況に備え、準備を強化しなければならない」とし、「ウクライナ軍最高司令官として予備役の特別召集を行う」と明らかにした。また、ゼレンスキー氏は、ロシアとの外交関係断絶を検討していると述べた。ただし、「現時点で軍の総動員の必要はない」とし、「ウクライナ政府軍が優先的に対応に出た。軍隊から補強する」と説明した。

 

しかし、大統領の対国民演説について、国民は「信じられない」という反応を見せたと、ウクラインスカプラウダなど現地メディアは伝えた。

 

ゼレンスキー氏をはじめ国防相など政府関係者らは、「ロシアが侵攻するという確実な情報はない」とし、侵攻の可能性を低く見てきた。NATO加盟の必要性を強調したゼレンスキー氏は14日、ドイツのショルツ首相との首脳会談の後、「NATO加盟はただの夢かもしれない」と話した。

 

米紙ニューヨーク・タイムズは、コメディアン出身のゼレンスキー氏が映画制作者など過去の友人の家族や親戚による側近政治のため、危機を打開できずにいると伝えた。

 

最近、キエフ国際社会学研究所のアンケート調査によると、ゼレンスキー氏への支持を表明したのは回答者の30%だけだった。次期大統領選でゼレンスキー氏を支持するという回答は23%にとどまった。


金潤鍾 zozo@donga.com