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米大学進学適正試験SAT、デジタル試験に転換

米大学進学適正試験SAT、デジタル試験に転換

Posted January. 27, 2022 08:26,   

Updated January. 27, 2022 08:26

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米大学進学適正試験(SAT)がデジタル試験に転換される。

AP通信などによると、SATを主管するカレッジボードは25日(現地時間)、今後試験がノートブックやタブレットPCを利用したデジタルフォーマットで行われると明らかにした。デジタルフォーマット方式は、米国では2024年から、海外では来年から適用される。

変更された試験方式によると、受験生はノートパソコンを持参し、学校など指定された会場で試験を受ける。ノートパソコンがなければ、試験当日に主宰側から借りることができる。数学の試験では計算機の使用を許可し、読解の問題は長さを短くし、より多彩なテーマを扱う計画だ。試験時間は3時間から2時間となる。

昨年、変更された方式で模擬試験を受けた結果、学生の8割はデジタル方式試験のほうがストレスが減ると答えたと、カレッジボードは明らかにした。カレッジボードは、米国の大学をはじめ約6千の教育機関が会員である非営利団体で、各種試験や教育事業を主管する。

今回の発表は、米国で最近、SATの成績表を要求しない大学が増えている状況で出された。大学がSATに距離を置いたのは、試験の準備に多くのコストがかかり、富裕層、白人に有利で、低所得層や社会的弱者に不利という指摘が多いためだ。そのうえ、新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウンが施行され、SATを義務づけなかったり、選択事項に変えたりする大学が増えた。ハーバード大学やカリフォルニア州立大学など多くの名門大学もこのような流れに参加している。このため、高校卒業者のSAT受験者も、2020年の220万人から昨年には150万人に大幅に減少した。

SAT改編案は、試験の活用度と影響力を再び高めるための自己救済策とみられる。カレッジボードのプリシラ・ロドリゲス副会長は、「大学入試の選択事項になったSATが、学生に依然として最良のオプションになることを望む」とし、「今回の変化でSATは(進学能力評価に)一層適合した試験になるだろう」と述べた。


兪載東 jarrett@donga.com