英首相、またもロックダウン中に誕生日パーティー

英国が新型コロナウイルスの感染拡大による行動規制下にあった時期に、首相官邸でパーティーが開かれていた問題で辞任の危機に追い込まれたジョンソン英首相（５７・写真）が、この期間に誕生日会も開いていたことが明らかになり、窮地に立たされている。

　

ＢＢＣなどによると、２０２０年６月１９日午後２時、ロンドンのダウニング街１０番地の首相官邸室内に、職員約３０人が集まった。誕生日のジョンソン氏のために彼らは近くのスーパーで買ってきた料理をテーブルに並べた。外部日程を終えて官邸に到着したジョンソン氏に誕生日を祝って歌を歌い、料理を食べた。３０分間行われたこのサプライズパーティーは、当時ジョンソン氏の婚約者だったキャリー氏が準備した。同日夕方にも、首相執務室で家族が集まって誕生日パーティーを開き、外部の人々も参加したと、英ＩＴＶは伝えた。当時は、屋内の集まりが禁じられ、屋外でも最大６人に制限されるなど、行動規制下にあった。

首相室は２４日、「昼間に職員がサプライズの誕生日パーティーを開いたことは合っているが、夕方の執務室での誕生日パーティーには少数の家族だけ参加した」と釈明した。

英内閣府は現在、２０２０年５月にジョンソン氏が参加した官邸庭園での飲酒パーティーをはじめ、同年１２月の首相室でのクリスマスパーティーなど、ロックダウン期間に政府で開かれた１２件のパーティーを調査している。エリザベス女王の夫、フィリップ殿下の葬儀前日の昨年４月１６日にも首相室でパーティーが開かれ、ジョンソン氏が最近、王室に電話で謝罪した。

「ネロナムブル（自分がやればロマンスだが、他人がやると不倫）」のジョンソン氏に対して辞任を求める声は強くなっていると、米政治専門サイト「ポリティコ」は伝えた。今月１９日、世論調査会社YouGovのアンケート調査で、ロンドン市民の６７％はジョンソン氏が「首相を辞任しなければならない」と答えた。政党支持率も野党第１党の労働党は５５％だが、与党保守党は２３％にとどまった。


金潤鍾 zozo@donga.com