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三星が3回目のOSアップデート実施、「3年使っているギャラクシーS10が最新バージョンに」

三星が3回目のOSアップデート実施、「3年使っているギャラクシーS10が最新バージョンに」

Posted January. 19, 2022 08:53,   

Updated January. 19, 2022 08:53

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三星(サムスン)電子のスマートフォン「ギャラクシーS10」の5Gモデルを使っているキム・ボソンさん(33)は、18日朝、起きてからすぐに「ソフトウェア(SW)のアップデート」をするようにという通知を確認した。

2019年にスマートフォンを購入したキムさんとしては、3度目の運営体制(OS)のバージョンアップとなる。約20分後、キムさんのスマートフォンは完全に変身した。ショートメッセージやメール受信の際に表示されるポップアップのデザインが小さくて簡潔になり、メモリ(RAM)容量を整理する際に使う「デバイスケア」のデザインと案内文も親しみを感じられるように変わった。キムさんは、「以前は、1年半ほどで新しいスマホを買いたくなったが、3年が経ったけどアップデートしたら最新バージョンを使っている気がする」と話した。

2019年に初めて発売されたギャラクシーS10やギャラクシーノート10シリーズを購入した消費者は、17日午後からグーグルの最新OS「アンドロイド12」が使えるようになった。三星電子が、一つのモデルに最大2回まで提供していたOSの3回目のアップデートを提供したためだ。スマートフォン事業を開始して以来初めてのサービスとなる。三星電子は2020年8月、「2019年以降に出たフラッグシップモデルには、3回のアップデートを保障する」と約束している。

今回アップデートを行ったユーザーは、改善されたユーザー環境(UI)「ワンUI」を使えるだけでなく、三星電子がアンドロイド12向けモデルに限って提供する最新機能まで使うことができる。代表的なのが「RAMプラス」だ。プログラム駆動のための臨時保存空間であるメモリ(RAM)容量が足りなければ、スマートフォン内部の保存空間(ナンド型フラッシュ)から必要な分だけ一部を取り寄せて使うことができる機能だ。また、アニメーション効果やバッテリー寿命の保護、カメラやマイクのセキュリティ強化も長所として言及されている。特に「速度向上」を第一に挙げる反応も多い。ギャラクシーS10eのユーザーの一人は、「全体的に(動作が)柔らかくて速くなった」というレビューを、オンラインコミュニティに残した。

メーカとしては、OSのバージョンアップが増えるのは負担となる。まず、既存製品の使用期限が延びれば、毎年発売される新製品の販売に影響を及ぼさざるを得ない。しかも、アップグレード自体に少なからぬコストがかかる。アップグレードが行われるまで、グーグルやアプリケーション(アプリ)の開発者、通信会社はもとより、社内役員や従業員、顧客を相手に数カ月間テストを行わなければならないからだ。

三星電子が、従来の慣行を破って「アップデート3回提供」を決定したのは、長期的な観点から消費者の信頼を確保するための戦略とみられる。米アップルも、2015年に発売した「アイフォーン6s」に対し、最新OS「iOS15」を支援する政策を展開している。


徐亨錫 skytree08@donga.com