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女子ショートトラックの沈錫希、北京五輪出場が絶望的に

女子ショートトラックの沈錫希、北京五輪出場が絶望的に

Posted January. 19, 2022 08:55,   

Updated January. 19, 2022 08:55

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ショートトラック女子代表の沈錫希(シム・ソクヒ=25、ソウル市庁)の北京行きは結局絶望的になった。

ソウル東部地裁民事合議21部(任泰赫・首席部長判事)は18日、大韓スケート競技連盟・スポーツ公正委員会の懲戒に対して沈錫希(シム・ソクヒ)が申請した効力停止仮処分を棄却した。これに先立ち、同委員会は携帯電話のショートメッセージ(SMS)で同僚選手を中傷した沈錫希に対して、2ヵ月間の資格停止処分を下した。

沈錫希は昨年5月に行われた2021-2022シーズン国家代表選考戦の女子部で総合優勝を果たし、上位5人に与えられる五輪出場権を獲得した。ところが同10月に、2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪当時にチョ・ハンミン元国家代表コーチや代表チームの同僚、コーチらを中傷する不適切なメッセージをやり取りした事実が明らかになり、議論が巻き起こった。

同委員会の懲戒処分を受けた沈錫希は、同委員会に提訴する代わりに裁判所に仮処分申請をした。しかし、裁判所がこれを受け入れなかったため、沈錫希は来月4日に開幕する2022北京冬季五輪に出場できなくなった。抗告してもすでに2ヵ月懲戒の期限切れになっており、五輪出場が不可能になるからだ。

2014年ソチ五輪に代表チームの最年少として出場し、3000mリレー金メダルなどメダルだけで3個を獲得した沈錫希は、「韓国ショートトラックの未来」として注目を集めた。平昌五輪でも代表チームで主将を務め、3000mリレー優勝に貢献した。しかし、平昌大会直前にチョ・ジェボム元コーチに暴行を受けた事実が知られ、その後、裁判の過程で常習的な性的暴行の被害まで明らかになり、苦しい思いを経験した。北京での再起を目指したが、3大会連続の五輪出場は絶望的になった。沈錫希は同日、所属事務所を通じ「結果を謙虚に受け止める。被害を受けた方々に申し訳ないと申し上げたい」とコメントした。

沈錫希が出場リストから外されたことを受け、五輪個人戦は、選考戦4位でリレーメンバーのイ・ユビン(21)が務める。連盟は20日、競技力向上委員会を開き、北京大会出場選手を最終的に確定する。右足首を骨折した後、最近代表チームに復帰した選抜戦3位のキム・ジユ(23)を代表メンバーに選出するかどうかなどについても検討する予定だ。


姜泓求 windup@donga.com