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行方不明者発見の知らせに、家族は「どうか生きていますように」

行方不明者発見の知らせに、家族は「どうか生きていますように」

Posted January. 14, 2022 08:35,   

Updated January. 14, 2022 08:35

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11日に起きた光州西区(クァンジュ・ソグ)のファジョン・アイパークの崩壊事故で、作業員6人が行方不明になっている中、捜索開始から3日目の13日、行方不明者の1人が見つかった。しかし、崩壊した建物の下敷きになったまま発見され、身元の確認ができず、救助も難航している。

同日午前9時半、15時間30分ぶりに捜索を再開した消防当局は、午前11時14分ごろ、事故ビルの地下1階の階段の手すりから行方不明者1人を見つけた。ここは、救助隊員たちが前日も捜索したが、行方不明者を発見できなかった場所だ。救助隊は同日、内視鏡カメラに似た捜索機器で捜索し、行方不明者を発見した。

しかし、行方不明者が瓦礫の山に埋もれているため、直ちに救助に乗り出すことができない状況が数時間続いた。光州西部消防署のムン・ヒジュン署長は、同日のブリーフィングで、「コンクリートの瓦礫が多く、人の力だけではなかなか入れない」とし、「重機が現場に入るためには、進入路を確保しなければならない。落下物が落ちた道路を整備し、進入路を確保すれば重機を投入する」という計画を明らかにした。

行方不明者の発見のニュースが伝わると、行方不明者の家族たちは真っ先に統合指揮本部に駆けつけた。一部は取材陣が設置したはしごに乗り込んで、ポリスラインの向こうを急いで見た。しかし、ムン署長が、「生存しているかどうかや身元は確認されていない」と言うと、再び暗い表情できびすを返した。知人が行方不明になり、現場を訪れたというAさんは、「ブリーフィングをしても、もどかしいのは同じだ。少なくとも、発見された行方不明者の身元を確認してから話すことはできるのではないか」と声を高めた。

同日、行方不明者の家族たちは、一日中現場から目を離せなかった。一部はストーブが設置されたテントから出て、雪の中で、焦った気持ちで捜索現場を見守った。正午ごろから降り始めた雪がだんだん強くなると、一部はため息をついた。行方不明者家族側の臨時代表を務めているアン・ジョンホさん(45)は、暗い表情で、「ポリスラインと20メートルしか離れていないのに、気持ちでは200キロは超えているようだ」と話した。

残りの行方不明者5人に対する捜索も一日中続いた。消防当局は、捜索に85人の救助隊員を投入し、前日までは6頭だった救助犬も10頭に増やした。民間の救助犬専門家で構成された韓国人命救助犬協会は、光州消防本部に対し、「いつでも捜索を支援できる」という意思を伝えた。


光州=イ・ギウク記者、チョン・ヘジン記者 71wook@donga.com