Go to contents

鄭溶鎮・新世界副会長の「滅共」論議、政界に拡大…野党大統領選候補がイーマートで「イワシと豆」購入

鄭溶鎮・新世界副会長の「滅共」論議、政界に拡大…野党大統領選候補がイーマートで「イワシと豆」購入

Posted January. 10, 2022 08:29,   

Updated January. 10, 2022 08:29

한국어

新世界グループの鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)副会長のソーシャルメディアの投稿で触発された「滅共」論議が政界にまで広がった。「滅共」の辞書的意味は、共産主義または共産主義者を滅ぼすということ。

鄭氏は6日、自身のインスタグラムに、二日酔い薬の写真と共に「最後まで生き残る」と書き込み、「滅共」というハッシュタグをつけた。この投稿は、暴力や扇動などを理由にインスタグラム側によって削除され、鄭氏の抗議で復元された。7日、曺国(チョ・グク)元法務部長官がツイッターに、「21世紀の大韓民国に『#滅共』と書き込む財閥会長がいる。ほぼ尹錫悦(ユン・ソクヨル)の水準」と批判し、鄭氏は「リスペク」と応じた。「リスペク」は、リスペクト(尊敬する)の略語で、曺氏を皮肉って書いたとみられる。

滅共攻防は政界に広がった。保守系最大野党「国民の力」の大統領選候補、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長が8日、新世界グループの大型ディスカウントストア「イーマート」で、卵、ネギ、イワシ、豆などの買い物をしたことを公開した。卵(タルギャル)とネギ(パ)を合わせれば、親文(親文在寅)勢力(文派)を連想させる「タルパ」、イワシ(ミョルチ)と豆(コン)を合わせれば「滅共(ミョルコン)」と発音が似ていて、尹氏が鄭氏への支持を暗に示したということだ。鄭氏はすぐに盈徳テゲ(ヨンドク・ズワイガニ)鍋の写真を投稿し、「次はイワシと豆でおいしい料理を構想したい」と応じた。「テゲ」はいわゆる「テッケムン(テガリ=頭が、ケジョド=壊れても、ムンジェイン)」と呼ばれる熱狂的な文在寅(ムン・ジェイン)大統領支持者を念頭に置いたとみられている。

与党「共に民主党」では、鄭氏を批判する声が起きている。同党の金太年(キム・テニョン)議員は7日、フェイスブックに、「イーロン・マスク氏の一言でコイン市場が揺れ動き、トランプ氏の一行のツイートで国際金融市場が波打つのを見て、うらやましいと思ったのか」とし、「鄭氏は大韓民国を代表する経済人として責任ある態度を示すことを望む」と投稿した。


張寬錫 jks@donga.com · 許桐準 hungry@donga.com