2020東京五輪男子ゴルフ金メダリストのザンダー・シャウフェレ(29・米国)がキャディーに優勝リング(写真)をプレゼントした。
シャウフェレ―のキャディ、オースティン・カイザー氏は3日、ソーシャルメディア(SNS)に「五輪では金メダルをもらえなかったが、ショウフェレの家族が私にリングをプレゼントした」としてリングの写真を掲載した。リングには、米国国旗と五輪旗とともに五輪チーム、東京が刻まれている。
カイザー氏は、シャウフェレが米男子ツアー(PGA)で活動している間、専属キャディーを務めた。東京五輪で金メダルを獲得する時もキャディだった。五輪ではメダルを取っても、キャディーにはメダルが授与されない。シャウフェレは、自分が金メダルを首にかけるのにカイザ氏に大きく助けられたと思い、リングを特注製作したという。
シャウフェレにとって五輪は特別な意味がある。陸上10種競技の選手だったシャウフェレの父シュテファンさんは五輪出場を目指したが、交通事故で五輪出場を断念した。シャウフェレの祖父もドイツの陸上選手だったが、1936年のベルリン五輪直前に負傷で五輪出場はならかった。シャウフェレが3代にわたる五輪の夢を果たし、ついには金メダルまで獲得したのだ。
金東昱 creating@donga.com