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医療スタッフの死闘と成熟した国民意識で耐え忍んだコロナ2年

医療スタッフの死闘と成熟した国民意識で耐え忍んだコロナ2年

Posted December. 31, 2021 09:35,   

Updated December. 31, 2021 09:35

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ソーシャルディスタンシングを再開して13日目の30日午前0時基準、新型コロナウイルスの1日の新規感染者は5037人で、ソーシャルディスタンシング施行以前より2千人ほど減少した。しかし、重症者は1145人で過去2番目を記録し、デルタ株とオミクロン株が同時に拡大しており、安心できない状況だ。

 

2月末にワクチン接種が始まった時は、年末には集団免疫が達成し、日常を回復できると期待した。しかし、強力なデルタ株の拡大でワクチンの効力は長続きできず、感染者の急増による病床不足が深刻化し、辛うじて始めた段階的日常回復(ウイズコロナ)を47日で中止する危機に直面した。

にもかかわらず、医療崩壊という最悪の事態を防いだのには、コロナ最前線で死闘を繰り広げている医療スタッフの功労が大きい。民間の病院は経営難を甘受して病床を提供し、医療スタッフは2年間超過勤務でバーンアウト状態であるにもかかわらず、一般病棟の医師と看護師まで対応にあたり、受け入れ限界以上に押し寄せる患者をケアしている。救急隊員は、1人の患者を救うために数十通の電話をかけて病床を確保し、保健所の公務員は休暇を返上して自宅療養者の責任を負っている。

成熟した国民意識も強固な感染防止対策の資産だ。ワクチンの早期導入失敗で開始は遅れたが、国民の積極的な参加のおかげで現在ワクチン接種率(1回目86%、2回目82.7%)は世界最高水準だ。高齢層のブースター接種(追加接種)と12~17歳の青少年の接種もスピードを出し、感染拡大傾向を抑えるのに大きな力になっている。今年の初め、流行第3波と7月に始まった第4波で莫大な営業損失を覚悟しながらもソーシャルディスタンシングに参加した自営業者の犠牲も忘れてはならない。

オミクロン株の世界的な感染拡大で、コロナがいつ終息するか推測することもできない。幸い、飲み薬というさらなる武器を確保し、コロナ3年目を迎えることになった。これまでの累計感染者は62万5967人、死者は5455人だ。生半可に小さな成功を祝うよりも1人でも多く救うことができなかったのか振り返らなければならない。献身的な医療スタッフに妥当な処遇をし、皆のために損失を甘受した自営業者の補償も疎かにしてはならない。科学に基づいた感染防止対策と積極的な国民との意思疎通で、常時化する感染症危機を勝ち抜く持続可能な保健医療システムを構築しなければならない。