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米研究チーム「従来のワクチンではオミクロン株は防げない」

米研究チーム「従来のワクチンではオミクロン株は防げない」

Posted December. 27, 2021 08:47,   

Updated December. 27, 2021 08:47

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現存する新型コロナウイルスのワクチンは、ブースター接種(追加接種)をしてもオミクロン株の感染を防ぐには力不足の可能性があるという研究結果が発表された。

海外メディアによると、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセンなどのワクチンを2回接種した人々の抗体がオミクロン株を中和させる効果が、従来の新型コロナのウイルスに比べて顕著に低下するという論文が23日(現地時間)、英科学誌「ネイチャー」に掲載された。ワクチン接種でなく新型コロナウイルスにかかって回復した人の抗体は、オミクロン株の中和能力がさらに低かった。新型コロナウイルスに感染して回復した人やワクチン接種を終えた人も、オミクロン株の感染リスクがあるということだ。

研究チームは、この結果をもとにブースター接種を打ってもオミクロン株には効果が不十分だと指摘した。研究チームを率いる米コロンビア大学医学部のデビッド・ホー教授は、「ブースター接種が免疫力をある程度補強するために打つことは望ましいが、オミクロン株の感染を防ぐには十分ではないだろう」と話した。ウイルスの抗原にだけ結合するよう分離した「モノクローナル抗体治療薬」もオミクロン株にはほとんど効果がなかった。

また研究チームは、オミクロン株のスパイクタンパク質で抗体を回避する突然変異をさらに発見したとし、「オミクロン株はこれまでのウイルス変異の中で中和抗体を最も完璧に回避する」と強調した。


趙鍾燁 jjj@donga.com