Go to contents

大学入試「生命科学Ⅱの20番」、正解取り消し受験生全員に正解処理判決

大学入試「生命科学Ⅱの20番」、正解取り消し受験生全員に正解処理判決

Posted December. 16, 2021 08:30,   

Updated December. 16, 2021 08:30

한국어

裁判所は15日、2022学年度の大学修学能力試験(修能、日本のセンター試験に当たる)の科学探求領域生命科学Ⅱ20番問題の正解を取り消す判決を言い渡した。韓国教育課程評価院は今回の判決に対して抗訴しないことにし、姜泰重(カン・テジュン)評価院長はこの事態を巡る責任を取って判決直後に辞任した。

ソウル行政裁判所行政6部(李周泳部長判事)は、生命科学Ⅱの受験者92人が「20番問題の正解決定処分を取り消してほしい」として評価院を相手取って起こした訴訟で、「正解決定を取り消す」と判決した。裁判部は、「20番問題に明白な誤りがあり、この誤りは受験生にとって正解の選択を不可能にするか、少なくとも深刻な障害を与えるほどに至る」と明らかにした。続いて「20番問題は大学教育に必要な受験生たちの数学能力を測定するための基本的役割を遂行することができないため、評価指標としての有効性を喪失した」とし、「それでも20番問題の正解を5番と決定した評価院の処分は違法だ」と説明した。

評価院は該当科目の20番問題の受験生6515人に対して全員正解として処理しており、当初5番以外の正解を選んだ生徒たちは原点数基準で2点ずつ上がった。史上初めて生命科学Ⅱの点数が空欄になった成績表を10日に受け取った生命科学Ⅱの受験生たちは、15日午後6時、評価院の修能成績証明書のオンライン発給システムで最終成績を確認した。

姜院長は判決直後、政府世宗(セジョン)庁舎でブリーフィングを行い、「今回のことについて責任を痛感し、席から退こうと思う」と述べ、表明文だけを読み辞退した。評価院の関係者は、「これ以上受験生と保護者に被害を与えることはできないため、控訴しない」と明らかにした。


パク・サンジュン記者 チェ・イェナ記者 speakup@donga.com · yena@donga.com