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賃貸住宅抹消の多住宅者の総不税が100倍

賃貸住宅抹消の多住宅者の総不税が100倍

Posted November. 24, 2021 08:29,   

Updated November. 24, 2021 08:29

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今年の住宅分の総合不動産税(総不税)を納める納税者のうち、ソウル・首都圏居住者の割合が関連統計を取り始めた2010年以降、最低値となった。地方では総不税額の増加率が前年比700%以上高騰するなど、総不税の負担が地方に拡散している。

●地方の資産家たちがソウルの不動産を買収

国税庁が23日に発表した「2021年の住宅分の市道別告知現状」によると、今年ソウル内の総不税の告知人数は48万人、税額は2兆8000億ウォンと集計された。これは全国総不税課税対象(94万7000人)の50.6%、税額の48.9%を占めるものだ。ソウルの次に告知人数と税額が多い所は京畿道(キョンギド)だった。京畿道では今年、課税人数23万8000人が総不税1兆2000億ウォンを納めなければならない。今回の統計は、総不税課税対象者の居住地を基準に集計された。例えば、釜山(プサン)居住者がソウルに不動産を保有すれば、釜山の総不税課税人数と税額が増える。

全国で告知人数と税額が最も多い所はソウル、京畿道などの首都圏だが、首都圏が全体で占める割合は徐々に減少傾向にある。昨年、ソウルが占める総不税告知人数と税額の割合はそれぞれ58.9%と65.4%だった。国税統計ポータルによると、関連統計を取り始めた2010年、ソウルの総不税課税人数の割合は71.1%、税額の割合は74.6%だった。

一方、今年、地方の総不税課税人数と税額は前年比で最高700%以上高騰し、ソウルの総不税額の増加を大きく上回った。忠清北道(チュンチョンブクド)の総不税額の増加率は前年比784%で最も多く増えた。続いて光州(クァンジュ、651%)、全羅北道(チョルラブクド、627%)、蔚山(ウルサン、525%)の順だった。

不動産市場では、ソウルに不動産を保有している引退者が居住地を地方に移転したり、地方の資産家が首都圏の建物やマンションに投資したためと分析されている。新韓(シンハン)銀行のシン・ジョンソプ・ソウルファイナンスセンター副支店長は、「地方不動産価格が高騰し、この3年間、地方資産家のソウル不動産への投資熱気が熱かった」とし、「人別課税の総不税課税義務が全国に拡散している」と語った。

●来年も総不税は上昇傾向

総不税は、来年も上昇傾向が続く見通しだ。不動産市場の上昇傾向が続く可能性があり、公示価格の現実化率と公正市場価格の比率も上がるからだ。

来年4月、集合住宅の公示価格が発表されるが、今年高騰した住宅価格が公示価格にそのまま反映されるのが引き上げの要因だ。韓国不動産院によると、今年に入って今月中旬まで、全国のマンション価格の累積上昇率は12.5%に達する。さらに、今年70%だった集合住宅公示価格の現実化率(実勢価格比公示価格の比率)が来年は71.5%に上がり、総不税の賦課基準自体が上がる。

課税標準(税金を課す基準)を決める時に適用する公正市場価格の比率も、現在の95%から100%に高くなり、実勢価格より公示価格と課税標準がさらに大幅に上昇する可能性もある。政府は予算案を発表し、来年の総不税収を6兆6300億ウォンと試算している。

政府は今年、総不税率と税負担の上限を引き上げただけに、当面総不税をさらに強化する計画はないという方針だ。ただ、来年の大統領選挙の結果次第では、総不税が廃止や強化の岐路に立たされかねないという見方も出ている。与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領選候補は国土保有税の導入を、最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領選候補は税率引き下げなど、総不税の見直し意思を明らかにしている。


世宗市=キム・ヒョンミン記者、ソン・チュンヒョン記者 kalssam35@donga.com · balgun@donga.com