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供給難の米中が次々と製品価格を値上げ、韓国の輸入物価に赤信号

供給難の米中が次々と製品価格を値上げ、韓国の輸入物価に赤信号

Posted October. 29, 2021 08:53,   

Updated October. 29, 2021 08:53

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世界的に広がっている供給不足問題の影響で、米国や中国をはじめグローバル経済のインフレ圧力が強まっている。深刻な求人難や供給網危機に直面している米企業各社は、コスト増加に耐え切れず、次々と製品価格を引き上げている。最近、電力難と原材料価格の高騰の直撃を受けた「世界の工場」中国も物価が大きく上昇した。中国のインフレが世界に転移するリスクが高まっている中、韓国も同様に輸入物価に赤信号が灯っている。供給網危機が景気回復を阻害したことで、米国の第3四半期(7〜9月)の経済成長率は前期の半分の水準に過ぎないとの見通しも出ている。

27日(現地時間)、米紙ニューヨークタイムズ(NYT)やロイター通信などによると、同日、第3四半期の業績を発表した米主要企業各社は、軒並み製品価格の値上げを予告している。原材料と人件費上昇によるコスト増加分を、結局消費者に転嫁している。

ファーストフードチェーンのマクドナルドは、人件費と原材料価格の上昇分を反映するため、今年、製品価格を6%ぐらい引き上げると発表した。マクドナルドは求人難によって今年の人件費がすでに10%以上上昇しており、食材とその他の資材価格も最大4%増加するなど、コスト圧迫を受けているという。物価上昇に対応して、製品価格をすでに1.5%引き上げた食品企業、クラフト・ハインツは、「来年もこのような価格政策基調を続けるつもりだ」と明らかにし、追加的値上げの可能性をほのめかした。コカコーラも同日業績を発表し、「人件費と物流コストが高く維持されれば、必要に応じて価格を上げることができる」と発表した。グローバル製造企業3Mも、「ポリプロピレンなどの原材料費用と人件費上昇に直面している」とし、「インフレと供給網圧力に対応するため、製品価格を引き上げる」とコメントした。

企業各社のこのような値上げの行列は、最近の異例の求人難と供給網危機が主な原因となっている。米国では月別求人件数が引き続き1000万人を超えるほど、人手が多く必要な状況だが、いざ人手が足りず、企業各社が我先に賃上げに踏み切っているのが現状だ。また、港湾や陸上物流にボトルネック現象が生じ、企業各社は単価の高い航空貨物への依存度が高まり、最初から独自に貨物船を運航するところも登場している。


兪載東 jarrett@donga.com