ヤンセン製とモデルナ製ワクチンの追加接種、きょうＦＤＡ承認 米紙報道

米食品医薬品局（ＦＤＡ）が、接種済みの新型コロナのワクチンとは異なる種類のワクチンを、追加接種（ブースターショット）として使えるよう認める方針だと、米紙ニューヨークタイムズが１８日（現地時間）報じた。

同紙によると、ＦＤＡは２０日、モデルナ製とヤンセン製ワクチンの追加接種をそれぞれ承認する予定だ。ファイザー製ワクチンの追加接種は先月承認が出た。ＦＤＡは同時に、別名「ミックス・アンド・マッチ」（Ｍｉｘ　ａｎｄ　ｍａｔｃｈ）と呼ばれる「混用追加接種」も認める予定だ。ただ、できるだけ同一メーカーのワクチンで追加接種するよう勧告する方針だと、同紙は伝えた。

これに先立って、米国立保健院（ＮＩＨ）は、独自の研究によると、ヤンセンワクチンを接種した人が、モデルナワクチンを追加接種すれば、半月で抗体が７５倍に増えることが分かったと発表した。一方、「ヤンセン接種＋ヤンセン追加接種」は、抗体の増加量が４倍にとどまった。「ヤンセン＋ファイザー」の組み合わせは、「ヤンセン＋モデルナ」よりは抗体の増加量が少なく、「ヤンセン＋ヤンセン」よりは多いことが分かった。

現在、米国でヤンセンワクチンを接種した人口は１５００万人、モデルナを接種した人口は６９５０万人、ファイザー接種者は１億４５０万人だ。専門家らは、メーカーごとにワクチンの生産規模や力量が異なるため、同じ種類のワクチンだけを追加接種で強制すれば、供給に支障が生じかねないと指摘してきた。


李恩澤 nabi@donga.com