Go to contents

またも深夜の軍事パレード…ICBMの公開も金正恩の演説もなかった

またも深夜の軍事パレード…ICBMの公開も金正恩の演説もなかった

Posted September. 10, 2021 08:25,   

Updated September. 10, 2021 08:25

한국어

北朝鮮が政権樹立73年の9日、午前0時に深夜の軍事パレードを開催した。昨年10月と今年1月に搭乗した大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など戦略兵器は公開されなかった。スーツ姿で軍事パレードを観覧した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は演説もしなかった。

北朝鮮は同日0時から約1時間、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で軍事パレードを行った。午後6時に始まった今年1月の第8回労働党大会を記念する軍事パレードと深夜0時に始まった昨年10月10日の党創建75年を祝う軍事パレードを含め、1年も経たずに3度目の夜間軍事パレードが行われたのだ。2ヵ月前から準備した先の2度の軍事パレードとは違って、今回は準備期間が1ヵ月もなかった。

今回の軍事パレードは、1月の軍事パレードの半分の規模の約8千人の兵士が参加したという。新型ICBMやSLBM、「北朝鮮版イスカンデル(KN-23)」、「北朝鮮版ATACMS(KN-24)」改良型、超大型放射砲など戦略・戦術兵器を備えた正規軍が抜けた代わりに、労農赤衛隊(予備軍に相当)と社会安全武力(警察に相当)所属の兵士や兵器が動員された。

 

経済難の克服と洪水被害の復旧などに正規兵力が投入され、軍事パレードの規模が最小化されたことから、今回の軍事パレードは対外武力誇示というよりも内部結束イベントと分析されている。

軍事パレードを報道した労働新聞は、「民間および安全武力の軍事パレード」という表現を使った。バイクやトラクターに乗った労農赤衛隊機械化部隊の122ミリ多連装ロケットや対戦車ミサイル「火の鳥」など威力が相対的に弱い通常兵器が大半だった。新型コロナウイルスの感染防止対策を担う非常防疫・保健省の縦隊も参加した。政府筋は、「参加した兵器や装備規模は1月の軍事パレードの半分に及ばない」と伝えた。

 

執権後11回目の軍事パレードに参加した正恩氏に代わって、李日煥(リ・イルファン)党中央委員会政治局委員が演説で自力更正を強調した。戦略兵器や米国、韓国に対するメッセージはなかった。


申圭鎭 newjin@donga.com