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プーチン氏政敵のナワリヌイ氏、「毎日8時間、ロシア称賛のテレビを強制視聴」と告発

プーチン氏政敵のナワリヌイ氏、「毎日8時間、ロシア称賛のテレビを強制視聴」と告発

Posted August. 27, 2021 08:39,   

Updated August. 27, 2021 08:39

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「1日に8時間、ロシアを称えるテレビを強制的に見る精神的拷問を受けている」

ロシアのプーチン大統領の「政敵」であるアレクセイ・ナワリヌイ前ロシア進歩党代表(45)が25日、米紙ニューヨークタイムズに監視と統制で息詰まる日常を公開した。

ナワリヌイ氏は、「2010年に施行された刑法改革のため、肉体労働をしたり、看守に殴られるなどの肉体的拷問は消えた」とし、「その代わり、24時間統制された状態で精神・心理的いじめを受けている」と伝えた。

54ページに及ぶ自筆の手紙で、氏が最も耐え難いと打ち明けたのはテレビの強制視聴だった。彼は、「毎日5回ずつ計8時間テレビの前に座り、第2次世界大戦当時のソ連の勝利を扱った愛国映画、ロシア選手が米国選手に勝つシーンなど、国を称える映像を無理やり見なければならない」と語った。

ナワリヌイ氏は、看守らが夜1時間おきに起こして眠らせないと主張した。「テレビ視聴中に居眠りをすると怒鳴りつけるなど、随時睡眠を妨害する」とし、「睡眠拷問がなぜ最もつらい拷問なのか分かる気がする。跡が残らないからだ」と訴えた。

ナワリヌイ氏は、刑務所側が24時間監視カメラでの監視だけでは足りず、収監者の間にスパイまで置いて自分を監視していると主張した。氏は、「周辺の収監者の3分の1ほどがスパイと推定される」と語った。

昨年8月、飛行機でプーチン政権の仕業と推定される毒物テロにあった氏は、ロシアの医療陣を信じられないとしてドイツで治療を受けた後、今年1月に帰国した。空港で逮捕されたナワリヌイ氏は、詐欺事件関連の執行猶予違反で2年6カ月の懲役刑を受け、収監している。


金潤鍾 zozo@donga.com