先月3日、ソウル都心で8000人あまりが集まった大規模の不法集会を主導した容疑で拘束令状が請求されたヤン・ギョンス全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長は11日午前10時半、ソウル中央地裁で開かれた令状実質審査に出席しなかった。その一方でヤン氏は文在寅(ムン・ジェイン)政府を批判する内容の記者会見を開いた。
ヤン氏は同日午前10時半、ソウル中区(チュング)にある民主労総15階教育場で記者会見を開き、「拘束令状の適切性を問うより、直ちに労働者が受ける苦痛を解決する方が切迫していると判断した」と主張した。その上で「文在寅(ムン・ジェイン)政府と民主党政権は、ろうそくを裏切った。これまでそうしてきたように、今後も労働者のための闘争を止めない」と話した。
民主労総は、声明を通じて「拘束令状実質審査は7月3日にあった全国労働者大会中心の政治攻勢と弾圧シナリオの最後の手続きだ」とし、「李在鎔(イ・ジェヨン)三星(サムスン)電子副会長の仮釈放決定から分かるように文在寅政府の財閥寄り、資本寄りの動きは止まることを知らない」とも主張した。
裁判所は同日、ヤン氏と弁護人がともに令状審査に出席しなかったため、審査日程を延期することにした。ヤン氏は先月、3度にわたる警察の出席要求を拒否し続けたが、今月4日に鍾路(チョンロ)警察署に出席した。警察は6日、感染病予防法および集会およびデモに関する法律違反の疑いでヤン氏に対する拘束令状を申請、検察が9日に請求した。
ユ・チェヨン記者 ycy@donga.com