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ワクチン過負荷がかかった医療機関、誤接種を防ぐ対策が至急が

ワクチン過負荷がかかった医療機関、誤接種を防ぐ対策が至急が

Posted August. 05, 2021 09:36,   

Updated August. 05, 2021 09:36

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新型コロナウイルスのワクチン接種が8月末~9月初めに集中し、医療機関に過負荷がかかっている。アストラゼネカ製のワクチンを打った60~74歳の2回目の接種、ファイザーとモデルナ製のワクチンを打った55~59歳の2回目の接種に加え、40代以下の1回目の接種まで殺到するためだ。各病院の業務負担が加重されるうえ、接種者によって3種類のワクチンを接種する多種接種が行われることになり、誤接種が懸念される非常事態となった。

各病院では、ワクチンを接種する前に予診を受けなければならず、別の病気で来院する患者も診察しなければならないため、1日に接種できる人数に限界がある。防疫当局は、医師1人が1日に予診できる最大人員を100人と決めたが、2回目の接種が本格化しているため最大人数を150人に増やした。医療スタッフの業務が5割増えたのだ。

さらにソウルのある病院では、今月23日に1日の予約者が175人に達するなど超過予約のケースまで出ている。大規模な2回目の接種までは時間的余裕があるという理由で、防疫当局が最大人数を上回ってもひとまず予約を可能にしたためだ。今週中に調整すると言うが、病院からは「無理なスケジュールで多種接種による誤接種の懸念が大きい」という声が出ている。先月16日までに計426件の誤接種が発生したが、各病院で異なるワクチンを大規模に接種するのは初めてなので、誤接種が続出する可能性がある。

定量より多かったり少なかったりする量のワクチンを投与したり、接種者に合わない種類のワクチンを接種すれば、ワクチンの効果が下がり、予想しなかった副反応が発生する可能性も排除できない。これは、ワクチンに対する国民の信頼低下につながるだろう。変異ウイルス「デルタ株」の感染が拡大し流行「第4波」が続いているので、接種の速度を高めることは重要な時だが、安全を軽視することはできない。予約システムを迅速に整備し、各病院で過多接種にならないように調整することが、接種の安全性を高める方法だ。