中国・武漢で１５ヵ月ぶりに感染者、住民１１００万人を全数調査

最近、中国各地で新型コロナウイルスの感染者が続出する中、昨年初めに世界で最初に新型コロナウイルスの感染拡大が起こった湖北省武漢でも、１年３ヵ月ぶりに感染者が確認された。

中国国家衛生健康委員会によると、２日の新規感染者と無症状感染者は、それぞれ６１人、２３人だという。中国は症状がある感染だけ感染者に分類する。中国の新規感染者は昨年初めの流行「第１波」後、概ね１日２０人以下にとどまっていたが、先月に入って増え始め、最近７０人を超えている。感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大と共に、中国の省・自治区・直轄市３１ヵ所のうち１８ヵ所で新型コロナウイルスの感染が拡大していると、中国共産党機関紙、人民日報系の英字紙「グローバル・タイムズ」は伝えた。

特に、武漢では２日、昨年５月以降初めて感染者が発生した。先月３０日、ある労働者が、武漢の高速鉄道駅で、最近感染拡大の媒介になった湖南省の有名観光地・張家界への団体旅行客と接触し、ウイルスの陽性が確認された。この労働者と接触した人ら７人の感染が確認された。武漢市当局は、感染者が出た地域を封鎖し、すべての学校が休校に入った。北京も、感染者が発生した海淀区の１万人の住居区域を封鎖し、新型コロナウイルスの発生地域から北京に来る交通の統制を強化した。

中国当局は先月１０日、ロシア発の旅客機を通じて流入したウイルスに江蘇省の南京禄口国際空港の職員が感染したことで感染が拡大し始めたと見ている。さらに、南京空港を経由した観光客が張家界で様々な地域出身の観光客にウイルスを感染させたとみられている。


趙鍾燁 jjj@donga.com