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「ドヤ街の高齢者に体温計を」  気候変動対応でアイデアが殺到

「ドヤ街の高齢者に体温計を」  気候変動対応でアイデアが殺到

Posted July. 27, 2021 09:16,   

Updated July. 27, 2021 09:16

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流動人口の多い都心に、移動式の飲み水台と日陰を設置して熱中症を予防、エアコンのないドヤ街に保冷剤を供給…。猛暑と洪水など、次第に強くなって頻繁に起きる異常気象による被害を最小化し得るアイデアだ。

環境部は26日、「2021気候変動適応公募展」の受賞作7件を公開した。同公募展は、気候変動の被害を減らし、事前に予防できる政策を発掘するため、4月と5月の2カ月間行われた。寄せられたアイデアは計79件。

大賞には、「3グラムのスマート体温計で猛暑期のドヤ街の高齢者の命を守る」というアイデアが選ばれた。夏場の猛暑にさらされるドヤ街の高齢者らに、身体付着型スマート体温計を普及し、体温測定の結果を福祉担当者に自動的に送り、熱中症などの異常兆候を予めキャッチしようという内容だ。優秀賞には、バス停の屋根に取り付けた太陽光パンネルで電気を生産してバス停に扇風機を稼働するというアイデア、都心の中の公園に水路を造成してヒートアイランド現象を減らすと同時に、観光名所にするというアイデアが選ばれた。

環境部は、これらのアイデアが気候変動への適応政策に実際に反映されるよう専門家らと検討し、関係省庁と協議する計画だ。環境部のイ・ビョンファ気候変動政策官は、「公募展は2025年まで毎年行う予定だ」とし、「国民が意見を交わす機会を拡大したい」と語った。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com