Go to contents

カリフォルニア山火事、発生から12日目・・ソウルの10倍の面積焼失

カリフォルニア山火事、発生から12日目・・ソウルの10倍の面積焼失

Posted July. 27, 2021 09:15,   

Updated July. 27, 2021 09:15

한국어

前例のない猛暑が襲った米国で、今回は史上最大規模の山火事が発生し、12日間続いている。すでに、ソウル市の面積(605平方キロメートル)の10倍を超える山林が灰と化し、数千軒の住宅が危険にさらされ、住民が避難した。外信は、気候変動がもたらした災害だと伝えた。

25日CNNによると、米カリフォルニア州では13日に発生した山火事が続き、同日までに鎮火されていない。「ディキシー(Dixie・米国南部を意味)ファイア」と呼ばれる今回の山火事で、ビュート郡など771平方キロメートルが焼失した。火災が発生して12日目で、10日以上経ったが、鎮火率は21%にとどまり、1万戸余りの建物が危険にさらされた状況だ。

ディキシー山火事は24日、他の山火事とつながって火がさらに強まった。住宅1万700戸以上が山火事の脅威の範囲に入ったカリフォルニア北部のビュート郡など4ヵ所には非常事態が宣言された。地元の消防指揮官シャノン・プレサー氏は、「火が手の施しようもなく広がっている」と伝えた。

CNNによると、カリフォルニアだけでなく米12州86ヵ所で山火事が発生し、25日までに6063平方キロメートルの面積が焼失した。消防署員約2万2千人が配置され、各地で消防活動を行っているが、火事が起こった場所は乾燥した草木地帯で奥地が多く、鎮火に困難を来しているという。一部の地形は傾斜が険しく、消防車が入ることもできない。

今回の山火事による2次被害も報告された。極地研究所は26日、北極グリーンランド北西部の雪の試料から、山火事の副産物の1つであるレボグルコサンが確認されたと、明らかにした。研究所は、山火事で発生した一酸化炭素が数千キロ離れたグリーンランドまで到達するのを人工衛星で捉えたと付け加えた。研究陣はこの物質が雪、氷河の上に積もれば、より多くの日光を吸収して氷を溶かすと警告した。米国立気象庁は、「山火事ために大気中の粒子状物質(PM)濃度が上昇し、健康に害になるほど空気の質が悪化した」とし、呼吸器が弱い人は野外活動を控えるよう求めた。

国境の挟んだカナダのブリティッシュ・コロンビア州でも最近、数百件の火災が発生し、20日に非常事態が宣言された。

外信は、今回の山火事の原因を気候変動と伝えた。CNNは、「気候変動がますます破壊的な山火事を起こし、数千世帯が避難する状況を招いた」と伝えた。山火事が飲み込んだ米南部、西部地域は最近の猛暑で、貯水池と畑が乾き、熱中症患者が多く発生した。


李恩澤 nabi@donga.com