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「もう堪えられない」店を売りに出した自営業者は茫然自失

「もう堪えられない」店を売りに出した自営業者は茫然自失

Posted July. 10, 2021 07:44,   

Updated July. 10, 2021 07:44

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「もう堪えるすべがない」

首都圏での距離確保の第4段階への格上げが確定した9日正午。京畿(キョンギ)で焼肉屋を経営するチェ某氏は、泣きそうな顔でカウンターの前に座っていた。第4段階の施行までは3日間が残っているが、普段は客13、14組がいる時間なのに5組しかいなかったからだ。彼は、「15年間商売をやってきたが、このような不況は初めてだ」とし、「店を不動産仲介業者に売りに出した」と話した。

自営業者らは午後6時以降、私的な集まりの人数が2人まで認められる第4段階への格上げに、呆然とした表情だった。ソウル瑞草区(ソチョグ)で三枚肉屋を営むイさん(43)は、「臨時休業」を考えている。氏は、「夕食の商売が事実上できなくなった状況で、店を開けば食材費、冷房費など捨てるお金がもっと大きい」とし、「第4段階の期間がもっと伸びれば、廃業しなければならない気がする」と伝えた。ソウル鍾路区(チョンノグ)でビヤホールを営むキムさん(55)も、「夕方商売をする人たちは、今月の商売は終わったと見るべきだ」とし、「家賃が滞って友達から1000万ウォンを借りたが、いつ返すことができるか分からない」と話した。

オフィス街周辺の商人らは、企業が次々と在宅勤務を再び導入しているのも悩みの種だ。ソウル麻浦区(マポグ)でカフェを経営するクォン某さん(62)は、「近くの会社に朝食60人分を届けているが、ここが在宅勤務に突入すると大きな打撃を受ける」と訴えた。

第4段階への格上げで、結婚式に親族だけが出席できるようになり、ソウル江南区(カンナムグ)の結婚写真撮影会社は同日、撮影キャンセルの電話を計13件も受けた。同社代表のキムさん(35)は、「撮影件数通りに収入を上げる業界の特性上、今月赤字を出す会社が多いだろう」と話した。


パク・ソンジン記者 チョ・ウンヒョン記者 psjin@donga.com · yesbro@donga.com