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EU医薬品規制当局、ファイザー製ワクチンに「1ヵ月冷蔵保存可能」との見解示す

EU医薬品規制当局、ファイザー製ワクチンに「1ヵ月冷蔵保存可能」との見解示す

Posted May. 19, 2021 08:17,   

Updated May. 19, 2021 08:17

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欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)が17日(現地時間)、米製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、一般的な冷蔵温度2~8度で最長1ヵ月(31日)間保存できるとの見解を示した。超低温冷凍庫から取り出した後、保管できる期間が従来の5日間から大幅に延びたことで、ワクチンの流通が容易になるものとみられる。

EMAは同日、声明を出し、製薬会社側から新たに提出されたデータを分析した結果、未開封のワクチンを超低温(零下60度~零下80度)の冷凍庫から取り出して保管できる期間をこのように変更すると明らかにした。これにより、EU各国の保健当局は、車で5日以上かかる地域まで一般の冷蔵車でもワクチンを運送できることになった。

 

ファイザーは当初、ワクチン開発を急ぎ、「超低温で最長6ヵ月」など厳しい保存条件つきで緊急使用承認を受けた。しかし最近、新たなデータを提出し、保管条件が緩和された。米食品医薬品局(FDA)は今年2月、ファイザー製ワクチンを一般冷凍庫レベルの零下15度~零下25度の間で最長2週間、保存・配送することを許可した。一般冷蔵温度で長期保存が可能なワクチンも近く出るものとみられる。ファイザーとワクチンを共同開発したビオンテックのウグル・シャヒン最高経営責任者(CEO)は今月初め、懇談会で、「2~8度で6ヵ月間、安定的に保存できるワクチンを開発した。規制当局の承認を受けるための資料を準備している」と明らかにした。

現在、韓国はファイザー製ワクチンを2~8度で5日間保存することを原則としている。食品医薬品安全処によると、韓国が欧州のようにファイザー製ワクチンの保存条件を変えるには、薬品許可を変更しなければならない。ファイザー側は18日現在、韓国防疫当局に許可変更を申請していない。新型コロナ予防接種対応推進団のキム・ギナム予防接種管理班長は、「許可変更がなされるなら、今後ファイザー製ワクチンを予防接種センター以外の委託医療機関でも接種する可能性が高まる」と話した。


チョ・ジョンヨプ記者 イ・ジユン記者 jjj@donga.com · asap@donga.com