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米メリーランド州知事夫人「ワクチン、助けたいが連邦政府が管理」

米メリーランド州知事夫人「ワクチン、助けたいが連邦政府が管理」

Posted April. 23, 2021 08:09,   

Updated April. 23, 2021 08:09

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米メリーランド州のラリー・ホーガン知事(64)の夫人、ユミ・ホーガン氏(61)が、韓国の新型コロナウイルスワクチン確保問題と関連して、「できる限り夫と最善を尽くす」と明らかにした。

 

ユミ氏は21日(現地時間)、メリーランド州アナポリスの州知事官邸で行われたワシントン特派員との懇談会で、「韓国を助けてあげたいが、米国のワクチン管理は連邦政府がする」と話した。ワクチンを生産する製薬会社ジョンソン・アンド・ジョンソンがメリーランドにあるが、連邦政府でない州政府には現在、ワクチンを売ることができない。ホワイトハウスが統制する状況で、ワクチン会社に連絡を取っても返信もない状況だという。ユミ氏は、自身とホーガン知事がいずれも李秀赫(イ・スヒョク)駐米大使から要請の電話を受けたことを明らかにし、「韓国でもワクチン確保のために努力していると承知している」と話した。

 

メリーランド州は昨年4月、新型コロナウイルスの感染が拡大した時、韓国で50万回の検査が可能な量の診断キットを空輸した。他州が診断キット不足問題で苦戦している時に「韓国の婿」ホーガン知事との縁で確保に成功した事例として注目された。

同日の懇談会は、米国初の韓国系州知事夫人のユミ氏が、最近起こったアジア系へのヘイトクライム(憎悪犯罪)対応の必要性を強調するために設けられた席だった。ユミ氏は、「差別は昨日今日のことではなく、私の娘をはじめ多くの人々が経験している問題」とし、「私たちの世代で終わらないこの問題を解決するために、韓国系だけでなくすべてのアジア系が声を出さなければならない」と強調した。

メリーランド州が韓国系のロバート・ホ元メリーランド連邦検事長を責任者とするアジア系へのヘイトクライム対応タスクフォース(TF)を構成し、活動に入ったことも紹介した。

ユミ氏は、韓国料理をユーチューブで紹介する「ユミ・クックス(Yumi Cooks)」チャンネルを紹介し、「韓国料理と韓服、テコンドー、キムチなどの韓国文化を伝えることも(人種主義)対応の努力」と話した。そして、「米国は移民の国」とし、「文化的多様性を理解し、相互尊重と支持で一つになり、互いに違いを越えて国をさらに強くさせる方向に進まなければならない」と付け加えた。「米国の未来は、韓国人をはじめマイノリティにかかっていると考える」とも述べた。

ユミ氏は、アジア系への憎悪問題は、新型コロナウイルスのパンデミックが終わって経済が回復すれば収まると見通し、「その時までは安全を守るために皆が力を合わせなければならない」と繰り返し呼びかけた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com