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英王室フィリップ殿下死去、またもや浮上する英女王退位説

英王室フィリップ殿下死去、またもや浮上する英女王退位説

Posted April. 13, 2021 08:27,   

Updated April. 13, 2021 08:27

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74年間にわたり英国のエリザベス女王(94)を支えた夫のエディンバラ公フィリップ殿下が死去したことで、女王が退位を考慮する可能性があるという推測が流れると、英王室は直ちに「事実無根」と一蹴した。

11日、ガーディアンなどによると、王室関係者らは、「女王が王位を退くいかなる可能性も推測も有り得ない」と明らかにした。70年以上連れ添った夫を失った喪失感と94歳という高齢を理由に、70年を迎える来年の在位記念日(2月6日)の前に退位を発表する可能性があるという予測が流れているため、王室として積極的に防衛に出たのだ。女王は1952年2月6日、父親のジョージ6世が逝去し、26歳で王位に就いた。

王室専門家らは、フィリップ殿下の死が女王の退位を触発することはないと見ている。王室の専門家であるヒューゴ・ヴィッカー氏はBBCに、「女王は身体的、精神的にも非常に健康だ」と強調した。女王も王位継承者だった47年に「生涯の務め」と述べ、生前退位はないと宣言した。

女王の退位説は今回が初めてではない。2013年のオランダのベアトリクス女王とベルギーのアルベール2世、14年スペインのフアン・カルロス国王が高齢を理由に退位すると、当時88歳だったエリザベス女王の退位が俎上に載せられた。昨年には、次男のアンドリュー王子のスキャンダルがあり、継承者のチャールズ皇太子の王室公務が増えたことで、女王が94歳を超えれば王位を退くだろうというメディア報道が続いた。 

 

立憲君主制である英国では、王は象徴的な存在を越え、首相任命など現実政治にも多くの影響を与える。それだけに健康状態、判断力が重要だ。1937年に制定された英国の摂政法は、「英国の王は病気やその他の理由で君主の地位と王室機能を遂行できない場合、生前に退くことができる」と規定している。

ロイター通信は、「退位はないが、フィリップ殿下の死を機に女王の公務のうち文化や慈善活動など多くの部分をチャールズ皇太子や王室の構成員に委譲するとみられる」と伝えた。

10日、ガーディアンによると、英国の公共放送BBCは、フィリップ殿下が死去した9日夜から通常の番組を全て中止し、追悼番組を放送した。そのため視聴率が6%ほど下がり、視聴者の苦情が殺到した。


金潤鍾 zozo@donga.com