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30年前のスローガンを掲げた金正恩氏、「苦難の行軍を決心」

30年前のスローガンを掲げた金正恩氏、「苦難の行軍を決心」

Posted April. 10, 2021 08:05,   

Updated April. 10, 2021 08:05

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、1990年代に北朝鮮が深刻な食糧難で餓死者が続出した時、住民の犠牲を強要するために打ち出したスローガン「苦難の行軍」に再び言及した。対北朝鮮制裁の長期化で経済難が深刻化する状況で、対話よりも内部の取り締まりと統制を強化し、自力更正に乗り出すということだ。このため、南北対話や米朝非核化交渉に応じる可能性が低くなったのではないかとみられている。

9日、北朝鮮の労働新聞によると、正恩氏は8日に「細胞書記大会」の閉会のあいさつで、「党中央委員会から始めて、全てのレベルの党組織、全党の細胞書記が厳しい『苦難の行軍』を行うことを決心した」とし、「偶然の機会を信じたり、何かに期待したりすることはない」と強調した。

 

また、「青年たちの健全な成長と発展に否定的影響を及ぼす要素が少なくなく、新しい世代の思想精神状態に深刻な変化が起きている」とし、「青年の服装やヘアスタイル、言動、人間関係も統制しなければならない」と強調した。経済難が続き、北朝鮮の若年層を中心に体制離れが加速しているのではないかという観測が流れている。

英国駐在の北朝鮮公使だった野党「国民の力」の太永浩(テ・ヨンホ)議員は同日、フェイスブックに、正恩氏の「苦難の行軍」宣言について「核開発不放棄宣言」と指摘した。


崔智善 aurinko@donga.com