Go to contents

許王后への首露王の思いをオペラに

Posted April. 05, 2021 08:45,   

Updated April. 05, 2021 08:45

한국어

約20世紀前、伽倻国の始祖・金首露(キム・スロ)とアユタ国の王女・許黄玉(ホ・ファンオク)の愛と理想がオペラとして蘇る。

金海(キムへ)文化財団(ユン・ジョングク代表理事)は8日から10日にかけて、慶尚南道(キョンサンナムド)金海市の金海文化の殿堂マルホールで、創作オペラ「許王后」を上演する。「三国遺事」の駕洛国記に掲載された伽耶建国説話の単純な再現を越え、新しく建てた国に先進的な政治体制を植え付け、鉄と文化の強国として誕生させようとした金首露と許黄玉の理想を描いた作品だ。

このオペラは、昨年4月の公募でキム・スクヨンを脚本作家に、6月の作曲公募で歌曲「蓮華に逢って行く風のように」で知られるキム・ジュウォンを作曲家に選定後、本格的な制作に入った。昨年11月は、ソウルと金海で2度オーディションを開き、出演声楽家を確定した。最年少国立オペラ団の常勤演出家を務めたイ・ウィジュ演出家が演出を、ノーブルアートオペラ団を運営して大韓民国オペラ大賞を受賞したシン・ソンソプが芸術監督を務めた。

オペラは全4幕で構成されている。鉄器と各国文化に関心が高くて駕洛国を訪れた許黄玉は、鉄を扱う青年金首露の情熱と合理的な姿勢に惚れた後、陰謀に陥った金首露を自らの知恵で何度も助け出す。首露王が即位後、国は富強で平和だが、王は故国に戻った許黄玉が懐かしい。その時、遠くから赤い布で囲んだ船が見えるのだが….

許黄玉役は、8、10日はソプラノのキム・ソンウン、9日はキム・シンへが演じる。金首露役には、8、10日はテノールのパク・ソンギュ、9日はチョン・ウィグンが出演する。金海市立合唱団とチェ・ソンヒ伽椰舞踊団、今回の公演のために構成されたGHCF(金海文化財団)フェスティバルオーケストラが出演する。指揮はチャン・ユンソン・ソウル大学教授が受け持つ。

金海文化財団のユン・ジョングク代表理事は、「地域の特色を出す一方で、普遍的でレベルの高い作品を作るためにソウルと地元の芸術家たちが多大な努力を傾けてきた。初公演後も引き続き舞台に上がる名作になるよう、引き続き作品を育てていく計画だ」と話した。8、9日午後7時半、10日午後5時。お問い合わせは055~320~1234まで。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com