一時、撤去論議に包まれたドイツの首都ベルリン市ミッテ区に設置された「平和の少女像」が都心に永続的に設置される可能性が高まった。区議会が、少女像の永続設置議論が終るまで、現在の状態を維持してもよいという決議案を可決した。
ドイツの韓国系市民団体「コリア協議会」などによると、ミッテ区議会は18日(現地時間)、全体会議を開き、「少女像永続設置をめぐる結論が出るまで現状を維持する」という内容を含む決議案を採決した。その結果、出席した区議員52人のうち賛成39人、反対13人で案件が決定された。区議会側は、少女像は韓日両国の問題ではなく、戦争犯罪、女性への暴力反対という次元で接近すべきであり、「決議案により永続設置議論に弾みがつくだろう」と明らかにした。
ミッテ区議会は昨年12月、少女像の永続的な設置に向けた方策を見いだすよう区側に求める「少女像永続設置決議案」を採択した。同日の決定は、この後続措置ということになる。この案件に基づいて、ミッテ区議会は区側に設置維持を勧告する予定だ。8日の第113回「国際女性の日」デモでも、様々な国籍の女性がこの少女像の前で設置維持を主張した。
少女像は昨年9月、ドイツの公共の場所で初めてミッテ区の中心街に設置された。ミッテ区も公益的の目的に合致するとして許可したが、日本政府の抗議が続き、区は同年10月に撤去命令を下した。市民団体が反発し、ベルリン行政裁判所に撤去命令の執行停止を求める仮処分を申し立て、撤去が撤回された。9月末に設置許可の期限が終了する。
金潤鍾 zozo@donga.com