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在韓米軍司令官、「韓米ミサイル迎撃網、年内に大幅強化」

在韓米軍司令官、「韓米ミサイル迎撃網、年内に大幅強化」

Posted March. 12, 2021 07:42,   

Updated March. 12, 2021 07:42

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ロバート・エイブラムス韓米連合軍・在韓米軍司令官は、今年中に対北朝鮮ミサイル迎撃網が画期的に強化されると明らかにした。

 

ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官の同時訪韓(17日)および5年ぶりの韓米外交・国防長官(2+2)会談(18日)を控え、北朝鮮の核・ミサイル対応に万全を期すと共に、バイデン政権の北朝鮮・中国政策に対する同盟協力の重要性を強調したとみられる。

エイブラムス氏は10日(現地時間)、米下院軍事委員会が主催した画像公聴会に出席し、北朝鮮のミサイル能力強化の対応を問われ、「ミサイル防衛局(MDA)が開発中の3つの能力のうち1つはすでに韓国に構築された」とし、「他の2つの能力も今年中に(韓国に)構築されれば、弾道ミサイル防衛能力は大いに強化されるだろう」と答えた。

 

また、「韓米両軍の連合ミサイル防衛能力は非常に堅固」とし、「数年前、(在韓米軍が提起した)連合緊急作戦要請(JEON)に対する米議会の支持も確かだ」と強調した。在韓米軍側は、「司令官の発言は、新しい迎撃兵器の配備ではなく、現在進行中の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)のアップグレードを意味する」と説明した。

在韓米軍は、「北朝鮮版イスカンデル」のような新種の対南攻撃兵器や北極星系の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など北朝鮮ミサイルの高度化に対抗して、慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)のTHAADと主要基地のパトリオット(PAC-3 MSE)迎撃システムの性能を3段階にかけて改良している。エイブラムス氏が言及した「連合緊急作戦要請」も、この作業を意味するものとみられる。

第1段階は、THAADの発射台と砲台(交戦統制所・レーダーなど)を分離配備した後、遠隔で発射し、第2段階はTHAADレーダーを利用してパトリオットミサイルを遠隔発射するという内容だ。これを通じて、THAADとパトリオットの迎撃範囲を拡大し、対応時間を短縮することができる。第3段階は、迎撃の高度と射程が異なるTHAADとパトリオットシステムを連動させ「単一砲台」で運用する。上・下層の防衛網を統合運用することで死角地帯の解消や迎撃時間の短縮など迎撃の効率性を最大化する効果を得ることができる。

軍の関係者は、「北朝鮮が、迎撃が難しい新種の対南攻撃兵器や北極星系の準中距離、火星12など中距離ミサイルを様々な高度で発射する場合に備えて、迎撃網をさらに迅速かつ精密にする」と述べた。昨年にミサイル防衛局が公開した2021会計年度予算案によると、THAADアップグレードの第1段階は2019年末に完了し、第2、3段階は2021年上半期に終わる。また別の当局者は、「エイブラムス氏は、年内に『THAADアップグレード』が完成することを明確にした」と話した。

一部では、中国が反発する可能性が提起されている。THAADについて自国を狙った兵器だとし韓国に圧力をかけてきた中国が、韓米2+2会談を目前にして在韓米軍トップの「THAADアップグレード」発言を挑発と受け止める可能性があるという見方だ。

 

一方、エイブラムス氏は、「2017年以降、韓半島の緊張は緩和されたが、韓米が警戒態勢を遅らせられるという意味ではない」とし、「北朝鮮は核と先進ミサイルの開発を続けており、北朝鮮政権の非核化措置を示唆するいかなる兆候も見ることができなかった」とも述べた。北朝鮮の核・ミサイルの高度化にもかかわらず、戦時作戦統制権の移管を急ぐ韓国に、事実上の厳しい忠告を与えたいという指摘もある。


尹相虎 ysh1005@donga.com