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ミャンマー軍部、デモで犠牲の女性遺体の墓掘り起こす、死因捏造を狙ったか

ミャンマー軍部、デモで犠牲の女性遺体の墓掘り起こす、死因捏造を狙ったか

Posted March. 08, 2021 08:14,   

Updated March. 08, 2021 08:14

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ミャンマー軍部が、「すべてうまくいく(Everything will be OK)」と書かれたTシャツを着てデモに参加し、犠牲になった19歳の女性チェー・シンさんの墓を掘り起こし、衝撃を与えている。頭部を銃で撃たれて死亡したシンさんの死因を捏造する狙いがあるとみられている。軍部支持者の白色テロも猛威を振るっている。

 

現地メディアのイラワディなどによると、軍部は5日、シンさんの墓を掘り起こし、検視を実施した。医療陣を同行させて共同墓地に到着した軍部は、墓地の職員を銃で脅し、入口を封鎖した。医療陣が遺体を取り出した後、レンガの上に頭を置いて、遺体から小さな鉛片を摘出する様子も確認された。シンさんは3日、2大都市マンダレーのデモに参加して銃弾を受けて死亡し、翌日葬儀が行われた。

 

6日、国営MRTVによると、軍部はシンさんの後頭部に貫通した傷を確認し、横1.2センチ、縦0.7センチの大きさの鉛片を頭部から摘出したと明らかにした。そして、「後頭部にできた傷は、シンさんと向かい合っていた治安部隊によるものではない。鉛片も治安部隊が使用する銃弾とは異なる」とし、安定を望まない勢力の仕業と主張した。治安部隊は、今回の事態の初の死亡者である20歳の女性ミャ・トゥエ・トゥエ・カインさんの時も、同様の主張をした。カインさんは先月9日、首都ネピドーのデモに参加し、実弾を頭部に受けて脳死状態になり、10日後に死亡した。当局は当時、「治安部隊が使用する銃弾とは異なる。外部勢力が使った武器で犠牲になった可能性がある」と主張した。

デモ隊は治安部隊の発砲で亡くなったシンさんの死因を捏造するために故意に遺体を傷つけたとして憤っている。6日、シンさんの墓には新しいセメントが塗られ、周辺にはゴム長靴、手袋、手術用ガウンなどが残されていたと、ロイター通信が伝えた。

5日、中部マグウェでは、軍部支持者25人が、アウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)のマグウェ支部長と彼の17歳の甥を凶器で襲い、殺害した。現場にいた6人も重傷を負った。

軍部は6日、国境地帯のインド・ミゾラム州に逃亡した警官8人に対する引き渡しをインドに要請した。クーデターに反対して業務を拒否している公務員に対しても、「8日までに復帰しなければ解雇する」と警告した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com