Go to contents

韓米合同軍事演習8日から実施、3年連続で野外機動演習は除外

韓米合同軍事演習8日から実施、3年連続で野外機動演習は除外

Posted March. 08, 2021 08:14,   

Updated March. 08, 2021 08:14

한국어

今年初めての韓米合同軍事演習が8日から19日まで、野外機動演習はせずコンピュータシミュレーションだけで行われる。新型コロナウイルス感染拡大の影響と合同軍事演習の中止を求める北朝鮮の反発などを考慮して、演習規模を今年も大幅に縮小したという。2019年から3年間、野外での実演習は行わず、コンピュータシミュレーションだけで合同軍事演習を実施するため、韓国軍だけでなく韓米合同の戦闘準備態勢が弱まることが懸念されている。

合同参謀本部は7日、「韓米は、新型コロナの状況と戦闘準備態勢の維持、韓半島の非核化と平和定着に向けた外交的努力の支援など条件を総合的に考慮し、合同指揮所演習(CPX)を8日から9日間実施することを決めた」とし、「コンピュータシミュレーションを活用した防衛性格の演習」と明らかにした。合同参謀関係者は、「新型コロナの状況を考慮して、例年に比べて演習規模を最小化した」と伝えた。

 

CPXは、韓米の将兵が特定指揮所に集まり、コンピューターのモニターを通じてシミュレーションで行われる演習によって戦争遂行の手続きと能力を熟達する。韓米は18年の南北、米朝首脳会談の後、19年から毎年3、4月に行われたキーリゾルブ(KR・コンピュータシミュレーション方式)とトクスリ演習(FE・野外機動演習)を廃止し、コンピュータシミュレーション方式の合同指揮所演習に変えた。18年4月のトクスリ演習を最後に、連隊級以上の大規模な野外機動演習は実施されていない。

一方、戦時作戦統制権(戦作権)の移管にともなう未来連合司令部の運用能力を検証する2段階(FOC・完全運用能力)演習は今回、予行演習だけ行われる。3つの段階を満たさなければならない未来連合司令部運用能力検証を今年中に終わらせることは難しくなった。文在寅(ムン・ジェイン)政府が推進してきた任期内の戦作権移管も事実上、困難になったという観測が流れている。


申圭鎭 newjin@donga.com