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米二大映画賞のゴールデングローブ賞を受賞した「ミナリ」

米二大映画賞のゴールデングローブ賞を受賞した「ミナリ」

Posted March. 02, 2021 08:17,   

Updated March. 02, 2021 08:17

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韓国系米国人のリー・アイザック・チョン監督の「ミナリ」が28日、米二大映画賞のゴールデングローブの外国語映画賞を受賞した。昨年の奉俊昊(ポン・ジュンホ)監督の「パラサイト」に続き韓国語の映画が2年連続で米国の主要映画賞を受賞した。世界大衆文化の中心地で韓国語のコンテンツパワーを誇示する快挙だ。

「ミナリ」は、米国移民2世である監督の自伝的な話で、アメリカンドリームを抱いてアーカンソーの田舎町に定着した韓国人移民家族を描いた作品だ。昨年、サンダンス映画祭審査委員大賞を受賞した後、ゴールデングローブまで全世界の映画祭や授賞式で74冠王を獲得した。特に、祖母のスンジャを演じた女優ユン・ヨジョン氏は、助演女優賞のトロフィーを26個も手にし、注目されている。

半分以上が韓国語の映画が、「字幕つき(非英語圏)映画」に排他的なハリウッドで認められることは容易ではない。チョン監督も初めは投資を得られないと考えて100%英語で作ろうとしたが、韓国人移民のアイデンティティの混乱を表現できないとして考えを変えたという。映画の中の人物は、家では韓国語を、家の外では英語を使って韓国人も米国人でもないどこにも完全に属することができない姿を生き生きと表現し、観客の心を捉えた。

チョン監督は、受賞の感想で、「ミナリは自分の言語を学んでいく家族についての話だ。その言語は、私たちの心の中の言語だ」と話した。「ミナリ」が英語ではないという理由でゴールデングローブ作品賞にノミネートとされず、人種差別論議が起こったことに対する迂迴的な批判だった。来月25日に開かれるアカデミー賞は、言語の規定がなく、作品賞と助演女優賞まで期待できる。「パラサイト」も昨年、ゴールデングローブ賞を受賞し、勢いに乗って外国語映画では初めて最高賞である作品賞を含め4つのオスカー像を手にした。

もはや韓国語は世界の大衆文化界で馴染みのない言語ではない。ボーイズグループBTSが韓国語の歌でビルボードチャートのトップになり、言語の壁が相対的に低いネットフリックスなどのコンテンツ流通プラットホームでは映画「スペース・スウィーパーズ」をはじめ多くの韓国語の映画やドラマが善戦している。今後、世界の人々に感動を与える新しく創意的な韓国語の文化コンテンツが朗報をもたらしてくれることを期待する。