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やっと一歩踏み出したワクチン接種、集団免疫までは山越え山

やっと一歩踏み出したワクチン接種、集団免疫までは山越え山

Posted February. 27, 2021 08:12,   

Updated February. 27, 2021 08:12

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国内でもついに新型コロナウイルスワクチンの接種が26日、始まった。全国213の高齢者施設の65歳未満の入所者および従事者5266人を対象に英アストラゼネカのワクチン接種が開始したのだ。これで韓国は世界100番目のワクチン接種国になった。最初のワクチン接種国の英国に比べれば80日も遅れた。

 

26日に仁川(インチョン)空港に到着し、全国5ヵ所の予防接種センターに配送された米ファイザーのワクチンも、今日から新型コロナ感染者治療病院の医療従事者約5万人に接種される。ワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAXファシリティ」を通じて確保したワクチンだ。来月8日には、上級総合病院など高危険医療機関の従事者約35万4千人、同月22日からは新型コロナ1次対応要員約7万8千人にアストラゼネカのワクチンが接種される。7月から健康な成人への接種も開始され、11月までに集団免疫を達成するという計画だ。

 

ようやくワクチン接種の一歩を踏み出しが、問題は4月以降だ。国内のワクチン供給日程が不確かで接種計画がうまくいかない可能性があるためだ。65歳以上の高齢層のワクチン接種を第2四半期にしたことも安心できない。高齢層への効能が十分に立証されていないアストラゼネカのワクチンで接種を開始したことが、第一ボタンのかけ違いということだ。効能が十分でないなら、接種計画を見直すほかない。世界的なワクチン品薄の中、政府は死活をかけてワクチンを確保しなければならない。

 

ワクチンを接種した高齢者施設従事者は安心したという反応だ。しかし、ワクチンを接種しても抗体が100%できるわけではない。また、接種した本人は感染しなくても他人を感染させる危険がある。増加している変異ウイルスに対する効能も不明だ。ワクチン接種が始まったといっても、防疫意識が緩んではならない理由だ。結局は、国民一人一人が接種に積極的に参加し、ソーシャルディスタンシングと衛生管理を徹底することが最も効果的な防疫対策だ。歴史的な接種開始を機に、もうひと踏ん張りしなければならない。支障のない接種と防疫で集団免疫を成し遂げてこそ、コロナを収束させて日常を取り戻すことができる。