Go to contents

ミャンマー、市民が腕に血液型と連絡先記して街頭へ

ミャンマー、市民が腕に血液型と連絡先記して街頭へ

Posted February. 24, 2021 08:14,   

Updated February. 24, 2021 08:14

한국어

1日のクーデター後、ミャンマー全域で抗議デモが起こっている中、一部の市民が腕に血液型と緊急連絡先を記して街頭でデモを行い、注目されている。軍部の流血鎮圧で生命の危機にあるが、これに屈することなく軍部に対抗するというミャンマー市民の固い意志がうかがえる。

22日、ツイッターをはじめ各種ソーシャルメディアには、腕に油性ペンで「血液型B、緊急連絡先○○○-○○○○、お母さん、愛している」、「血液型O、連絡先○○○○」などと記した写真が次々に投稿された。「息子の腕に血液型と電話番号を書く母親」という説明がある写真もあった。

 

オーストラリアのニュースサイト「ニュース・ドット・コム」は、「治安部隊の銃で撃たれて負傷したり死亡する可能性があることを懸念しながらも、デモに立ち向かう人々が、緊急時に助けを請うたり、愛する人に伝えるための行動」と説明した。あるミャンマー人は、ソーシャルメディアに写真を共有し、「クーデターに対抗する国民の断固たる意志を示す」と書いた。

抗議デモがミャンマーの長年の宗教、種族対立を和らげる姿も現れている。人口の約7割を占める仏教徒のビルマ族は、イスラム教徒のロヒンギャ族だけでなく、カレン、ラカイン、モン族など少数民族を弾圧してきた。しかし、22日、最大都市ヤンゴンでは一部のイスラム教徒がビルマ族が大半のデモ隊に氷の入ったオレンジジュースや食事を分ける姿が目撃された。

香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは、軍部の独裁を非難する大規模な抗議デモが起こり、1988年の「8888」民主化運動を経験しなかった「Z世代」が、今回のデモの新たな主軸になっていると報じた。K―POPと防弾少年団のファンだというモツーさん(20)は、「北朝鮮のような独裁政権の特性と打倒策を研究している」と話した。

バイデン米政権は22日、クーデターに責任がある軍の幹部人2人に対して資産凍結や入国禁止などの制裁を科した。米国は11日にも、クーデターを起こしたミンアウンフライン国軍最高司令官を含む軍幹部10人に制裁を科した。


趙鍾燁 jjj@donga.com