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プスカシュ賞の孫興民、ハンガリーのプスカシュ・アレーナを揺るがす

プスカシュ賞の孫興民、ハンガリーのプスカシュ・アレーナを揺るがす

Posted February. 20, 2021 07:39,   

Updated February. 20, 2021 07:39

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19日、ハンガリー・ブダペストにあるプスカシュ・アレーナで行われた今季ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントのラウンド32第1戦、トッテナム・ホットスパー対ヴォルフスベルガーの試合。前半13分、相手ペナルティエリアの右に攻め込んだガレス・ベイル(32)が「スーパーソニー」孫興民(ソン・フンミン=29)に向かって強いクロスをあげた。ゴール前にいた孫興民は、反射的に頭でボールの流れを変えてゴールを奪った。チームの先制点で、今季18ゴール目。英国のスカイスポーツは「素晴らしい技術的なゴール」と絶賛した。

昨年、韓国人選手では初めてプスカシュ賞を受賞した孫興民が、ハンガリーのレジェンド、プスカシュ・フェレンツ氏の名前を冠したスタジアムで、もう一つの記録を打ち立てた。プスカシュ賞は、過去12ヵ月間の試合で生まれたゴールの中で最高のゴールに贈られる賞で、孫興民は2019年12月のバーンリ戦で決めた「73メートル疾走ワンダーゴール」で受賞した。

孫興民は、今季にアシスト13個を含めて31の得点関与数を記録し、自身のシーズン最多得点関与数を更新した。新年に、トッテナム通算100ゴールと欧州通算150ゴールに到達し、アジア選手では初めてイングランド・プレミアリーグで通算得点関与数「100」に到達したのに続く4番目に貴重な記録到達だ。以前の孫興民のシーズン得点関与数は昨季の「30」(18得点12アシスト)が最多記録だった。

当初、この試合はヴォルフスベルガーの本拠で行われる予定だった。ところが、新型コロナウィルス感染症の影響で中立地域の場所に変わった。

相棒のハリー・ケイン(28)が休養を与えられて欠場した中でも孫興民は最前線で先制点を奪い、チームの4-1大勝をけん引した。前半45分間だけの出場だったが、トッテナムでは最多シュートを放った。英BBCは、孫興民にトッテナムでは2番目に高い採点(7.53)をつけた。BBCは、「素晴らしかった前半に比べて、孫興民に代わってカルロス・ヴィニシウス(26=ブラジル)が投入された後半は、それほど印象的でなかった」と評価し、孫興民の存在感を浮き彫りにした。

孫興民は、トッテナムのクラブ史上、欧州チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグで20得点以上を記録した4人目の選手になった。この日のゴールを含めてCLで14得点、ELで6得点と計20ゴールを記録している。トッテナム選手でUEFA大会で20得点以上を記録したのは、ケイン(29得点)、マーティン・チバース(22得点)、ジャーメイン・デフォ―(20得点)の3人だけだ。

孫興民は「単に勝ったことより圧倒的なプレーを見せることが重要だと思ったが、すべての選手が良いパフォーマンスを見せてくれた」と言い、「大事な試合でゴールを決められて特別な気持ちで、勝利を挙げることができて良い気持ちだ」と語った。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com