Go to contents

トランプ氏、無罪評決直後に「愛国的運動の開始」と政治再開を示唆

トランプ氏、無罪評決直後に「愛国的運動の開始」と政治再開を示唆

Posted February. 15, 2021 08:03,   

Updated February. 15, 2021 08:03

한국어

米連邦議会への乱入事件をめぐる弾劾裁判で、議会上院は13日、トランプ前大統領に無罪の評決を下した。先月6日、トランプ氏の支持者が前代未聞の議会乱入を行った後、同月13日、下院が弾劾訴追決議案を可決したが、無罪となった。トランプ氏は、「史上最大の魔女狩りだった。『米国を再び偉大に』という愛国的運動はまだ始まったばかりだ」と主張し、政治再開の意欲を示した。

上院は13日、弾劾裁判の評決で有罪57人、無罪43人で無罪を下した。有罪評決のためには上院100議席のうち3分の2に該当する67議席の賛成が必要だ。与党民主党と野党共和党がそれぞれ50議席ずつを保有しており、少なくとも17人の共和党議員が賛成しなければならなかったが、ミット・ロムニー、スーザン・コリンズ、リサ・マカウスキ議員ら「反トランプ」で有名な7人だけが賛成に回った。

これにより、トランプ氏は下院で2度弾劾訴追決議案が可決され、上院で2度無罪評決を受けた大統領となった。これに先立ち、トランプ氏は2020年の大統領選に勝利するためにウクライナにバイデン大統領親子の不正捜査を迫ったという疑惑を受けた。2019年12月、下院で弾劾訴追決議案が可決されたが、2020年2月に上院で無罪評決が下された。

トランプ氏は無罪評決直後、声明を出し、「この先の数ヵ月で共有したいことはたくさんあり、この旅を一緒に続けることを楽しみにしている」とし、歓迎の意思を示した。退任後も保守有権者から高い支持を得ているトランプ氏が、新党結成、大統領選への再挑戦などに出るという見通しが絶えない。最近、政治メディア「ザ・ヒル」が共和党有権者に対して実施した調査で、回答者の64%が「トランプ氏が新党を結成すれば支持する」と答えた。ただし、検察の捜査と各種民事・刑事訴訟が、トランプ氏の今後の行動にかなりの負担になるとみられる。昨年の大統領選の最大激戦地だったジョージア州の検察は、トランプ氏がブラッド・ラッフェンスペルガー州務長官に電話で大統領選の結果を覆すよう圧力を加えた疑いを捜査している。トランプ氏の出身地であるニューヨーク州の検察も、トランプ一家の会社の詐欺および脱税疑惑を捜査している。

 

バイデン大統領は13日、「最終的な評決は有罪に至らなかったが、訴追の本質については議論の余地がない」と不満を吐露した。また、「暴力や過激主義が存在する余地はない。民主主義が壊れやすいということを我々に喚起した」とし、油断してはならないと強調した。民主党もまた、トランプ氏が2024年の大統領選に出馬できないようにする案を講じている。暴動や反乱に関与した公職者が公職に就任できないようにする憲法修正第14条に基づき、上・下院でそれぞれ過半数が賛成すれば可決可能だ。


兪載東 jarrett@donga.com