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スーチー氏、クーデター4日前に軍部の最後通告を拒否

スーチー氏、クーデター4日前に軍部の最後通告を拒否

Posted February. 11, 2021 08:58,   

Updated February. 11, 2021 08:58

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1日のミャンマー軍部クーデターが発生する4日前の先月28日、アウンサンスーチー国家顧問が軍部側の最後通告を拒否し、クーデターに備えていたという報道が出た。

10日、主要外信が複数の消息筋を引用して報じたところによると、アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が議席の83.2%を獲得した昨年11月の総選挙を前後して、軍部は不正選挙疑惑を提起した。彼らは、クーデターを起こすと脅かし、アウンサンスーチー氏に△1日に予定された議会開院の日程の再調整、△選挙委員会の解体、△軍部の監視の下、総選挙の再集計などを29日午後5時まで受け入れるよう最後通告を突きつけた。

その後、軍部側代表団は28日、投票の再集計を繰り返し求め、アウンサンスーチー氏側がこれを受け入れず、ムードが険悪になったという。軍部側代表団は、「軍が侮辱された。無礼で礼儀がない」と不快感を示した。

アウンサンスーチー氏は、交渉ムードが最悪に突き進んだ同日夕方、クーデターが迫っていることを予感し、自身の携帯電話を壊した。軍部の手に携帯電話が渡ることを懸念したためだ。アウンサンスーチー氏に近い人や知人は、逮捕を懸念して荷物をまとめて避難した。ある関係者は、「(アウンサンスーチー氏が率いる)民主政府は何もできなかった。何の力もなかった」と交渉決裂が確定した後、民主政府のムードを伝えた。

 

アウンサンスーチー氏側によると、アウンサンスーチー氏とミン・アウン・フライン軍最高司令官はこの数ヵ月間、直接対話をしないほど関係が疎遠になった。フライン氏が側近を通じてアウンサンスーチー氏側と最後談判を試みたが、思い通りならず、クーデターを強行したということだ。アウンサンスーチー氏の側近で、NLD中央執行委員のウィン・フテイン議員は先月29日、外信の電話取材に対して、「クーデターが迫っているのではないか懸念される」とし、「荷物を鞄にまとめて逮捕を待っている」と話した。

 

最後の談判が決裂した後、武装車両がヤンゴンをはじめいくつかの都市近隣に移動し、ネピドーでは、軍部支持者を乗せたトラックが道路を闊歩したという。軍部は今月1日午前3時、インターネットを遮断してクーデターを起こした。


任寶美 bom@donga.com