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米上院、トランプ氏弾劾裁判は合憲

Posted February. 11, 2021 08:59,   

Updated February. 15, 2021 08:04

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米上院が、トランプ前大統領の弾劾裁判に対して合憲との判断を示し、手続きの正当性を認めた。これで、先月の連邦議会議事堂乱入事件と関連して扇動の疑いを受けているトランプ氏の2度目の弾劾裁判が本格的に始まる。

米紙ニューヨーク・タイムズは9日、トランプ氏の弾劾裁判に先立ち、上院は退任した大統領を弾劾裁判にかけることの合憲性をめぐって採決し、賛成56、反対44で合憲との判断を示したと報じた。民主党と共和党は上院100議席のうち各50議席を保有しているが共和党の6人の票が離脱し、合憲に票を入れた。ただ、トランプ氏が実際に弾劾される可能性は低い。弾劾に必要な3分の2賛成のためには、共和党から少なくとも17票の反対票が出てこなければならないため、難しいとみられている。

採決の前には、検察官役の民主党とトランプ氏の弁護団は4時間にわたって攻防を繰り広げた。民主党は、弾劾の根拠になった連邦議会議事堂乱入事件で、デモ隊が暴力を行使する様子を収録した13分間のビデオ映像を公開した。

 

検察官役筆頭のジェイミー・ラスキン下院議員は長男を自殺で失った直後、議会乱入事件で娘夫婦が危険な目に遭ったことを公開した。事件が起こった先月6日は、ラスキン氏がうつ病で自殺した息子トミーさんの葬儀を行った翌日だった。娘夫婦は、ラスキン氏の力になろうと議会を訪れ、その時に事件が起こった。ラスキン氏は、「娘夫婦は議会の事務所に逃れてバリケードを作って身を隠し、『死ぬかもしれない』と思って愛する人々に最後の別れのメールを送り、電話をかけた」とし、「議会襲撃で人々が命を失った。これは私たちの未来にはなれない」と述べ、弾劾裁判を強調した。

上半身裸でバッファローの帽子をかぶってフェイス・ペイントをして議会に乱入し、注目された「Qアノン」の信奉者のジェイコブ・チャンスリー容疑者は、「議事堂に乱入したことを深く後悔している。人々に恐怖を与えて申し訳ない」と謝罪した。そして、「トランプ氏に非常に失望した。彼は尊敬を受ける人ではない」と批判した。チャンスリー容疑者は、建物への不法侵入や治安を乱す行為で逮捕された。

 

上院は10日から毎日審理を行う予定だ。CNNは証人尋問がなければ13日に審理が終わるとみられ、早ければ14日か15日に弾劾投票が行われると報じた。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com