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「恵まれない人々を助けたい」370万ウォンを置いていった寄付天使

「恵まれない人々を助けたい」370万ウォンを置いていった寄付天使

Posted January. 26, 2021 08:20,   

Updated January. 26, 2021 08:20

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23日午前10時半ごろ、大邱(テグ)市役所本館入口。黒いダウンジャケット姿の70代の女性が、週末で閉まっている正門の前をうろついていた。当時勤務中だった請願警察が、「どうしてお越しになったのですか」と尋ねた。この女性は、「恵まれない人たちを助けるのに使ってほしい」と白い手紙用の封筒を突然差し出した。

請願警察は、「担当部署に案内したい。直接渡してほしい」と言ったが、女性は同行を丁重に断った。「私はただお使いに来ただけだ。伝えてほしい」と訴え、急いでその場を離れた。わずか2分しか経っていない状況だった。

女性が渡した封筒には、差出人の名前は書かれていなかった。ただ、「社会福祉科御中」という字だけがあった。封筒の中には、黄色い輪ゴム2個の束で5万ウォン札74枚が入っていた。

大邱市福祉政策課の職員らは、「使いに来たと言っていたが、状況から見て、その女性が直接集めたものとみられる。感謝の気持ちを伝えることができず、残念だった」と話した。

大邱市は、女性が寄付した義捐金370万ウォンを、大邱社会福祉共同募金会に寄付することにした。パク・ジェホン大邱市福祉局長は、「新型コロナで大変な時期に、温かい分かち合いを実践してくれたあのおばあさんに心から感謝する。恵まれない隣人に温かい気持ちを伝えるよう努めたい」と語った。


張泳勳 jang@donga.com