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荒くなる金与正氏の口、9ますます狭くなる北朝鮮の機会

荒くなる金与正氏の口、9ますます狭くなる北朝鮮の機会

Posted January. 14, 2021 09:05,   

Updated January. 14, 2021 09:05

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が13日、北朝鮮軍事パレードに対する韓国軍の監視活動について、「理解できない奇怪な者たち」、「世間を笑わせることばかりを選んでする愚か者」と非難した。正恩氏は、第8回党大会を閉幕し、「一番の問題は経済」と経済発展を強調しながらも、「核戦争抑止力をさらに強化しながら、最強の軍事力を育てることに全てを尽くさねばならない」と述べた。昨年1月の党全員会議で言及した「経済建設総力集中」には今回は触れず、事実上「並進路線(核・経済同時発展)」の復帰を掲げたのだ。

党大会がこのような暴言で終わったのは、8日間続いた会議の間も進む道が見えない状況を逆説的に物語る。北朝鮮はこれまで、米国との対話が決裂するたびに韓国への非難を強め、米国の関心と変化を求めてきた。米朝対話が決裂した昨年3月、与正氏は大統領府に対して「怖気づいた犬が吠える」と非難し、6月には北朝鮮へのビラ散布の中止と韓米作業部会の廃止を求めた。このような状況で統一部は12日、南北間非対面対話に向けて4億ウォンの画像会議室の建設入札を行った。南北間ホットラインは3年間、「不通」状態だ。

20日に発足するバイデン次期米政権の対北朝鮮交渉ラインは、クリントン、オバマ政権の時から活動してきたベテラン外交官で構成されている。トランプ政権の時のように大統領の気まぐれや突出行動で突然対話が展開するのではなく、正統な外交手法が追求される。2009年、北朝鮮が「光明星2号」発射し、2回目の核実験を強行した時、オバマ政権は補償ではなく「戦略的忍耐」で対抗した。

北朝鮮が対話を拒否して核武力の増強に出るなら、「転落的忍耐」、すなわち北朝鮮の挑発に対してより一層強力な制裁で応えるだけだろう。北朝鮮は、バイデン政権が嫌気がさす前に先に対話に出なければならない。相手に対する毒舌も対話のムードを曇らせるだけだ。北朝鮮は自ら機会の入り口を狭めることを止めなければならない。