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北朝鮮党大会、軍事パレードを大雪で延期か

北朝鮮党大会、軍事パレードを大雪で延期か

Posted January. 09, 2021 08:06,   

Updated January. 09, 2021 08:06

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北朝鮮の第8回党大会が開催されている中、韓米情報当局は党大会の最後に実施すると予想される軍事パレードが差し迫ったと見て、関連動向を注視している。

韓国政府筋は8日、「いつ開催されてもおかしくない。軍事パレードの準備は終わっているとみられる」としながらも、「まだ開催の動きはみられない」と伝えた。当初、韓米当局は、5日に始まった党大会の4日目で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の誕生日である8日に閉幕式を兼ねて軍事パレードが開催される可能性に注目した。

北朝鮮はすでに党大会開催直前から、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場に約9千人の兵士と数百台の軍用車両を集結させている。しかし、5年前の第7回党大会では2日間だった正恩氏の事業総和(決算)報告が今回は3日間続くなど日程に変更が生じ、軍事パレードの時期も調整されたのではないかとみられている。

一部では最近、北朝鮮全域に大雪が降り、主要戦略兵器や装備の移動が遅れた可能性もあるとみられている。韓米当局の監視を避けて軍事パレードに登場させる戦略兵器を最後に移動しようとして支障が生じているということだ。

正恩氏は党大会3日目の7日、事業総和で、「情勢と時代の要求に合わせて対南問題を考察し、対外関係を全面的に拡大発展する党の方向と政策を明らかにした」と朝鮮中央通信が報じた。

統一部は、「北朝鮮が過去、南北関係を『北南関係』と言及したことはあったが、『対南問題』という表現は初めてみられ、注視している」と明らかにした。特に、統一部当局者は、「『対南問題』という表現が否定的な意味で使われた可能性に注目している」と述べた。

  

北朝鮮は昨年6月、北朝鮮へのビラ散布を問題視し、「対南事業を徹底して対敵事業に切り替える」と発表した後、開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破した。このため、正恩氏が核保有国の地位を背景に徹底して北朝鮮が南北関係を主導するという新たな戦略を打ち出したのではないかという観測が流れている。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所の金東葉(キム・ドンヨプ)教授は、「南北関係はもう『他人』でいこうという意味のようだ」と指摘した。


申圭鎭 newjin@donga.com