野球選手なら誰もが夢見るメジャーリーグ入りに成功したキム・ハソン(26=サンディエゴ・パドレス)はどんな気持ちだろうか。サンディエゴと5年最大3900万ドルで契約して2日に帰国しし、自主隔離中のキム・ハソンはサンディエゴ球団が準備した非接触のオンラインインタビューに応じた。キム・ハソンは、サンディエゴのワールドシリーズ(WS)制覇と新人王を目標に掲げた。
英語で「ハイ!エブリバディ。私はキム・ハソンです」と自己紹介したキム・ハソンは、サンディエゴのユニフォームを着た感想を聞かれ、「2021シーズンに優勝を目指すチームだし、大勢のファンを擁するチームでプレーできるようになって光栄だ」と答えた。その上で、マニー・マチャード三塁手(29)、フェルナンド・タティスJr.遊撃手(22)などチームの看板選手の名前を並べた上で「優れた選手たちと一緒に練習をして、試合にも出れば、自分も成長すると思う」と期待を示した。
地元では、キム・ハソンがサンディエゴでどのポジションを消化するかに注目が集まっている。キウム時代に遊撃手と三塁手として活躍したキム・ハソンは、サンディエゴでは二塁手に起用される可能性が高い。ビデオインタビューに応じたサンディエゴのA.J.プレラーGMは、「まずはスプリングキャンプの状況を見極めなければならない」と慎重な姿勢を示した。キム・ハソンも「子供の時から内野手として活躍した。内野ならどのポジションも自信ある」と語った。
サンディエゴには、自由契約選手(FA)資格を得て10年3億ドルで獲得したマチャドとサンディエゴが育成したタティスJr.が健在だ。こうした事情を熟知しているキム・ハソンも「チームが本当に緊急に必要とすれば外野手でもプレーできるけど(自信のある)内野でプレーする方がチームにもシナジー効果があるだろう。自分には二塁手が最適のポジションになると思う」と話した。
トロント・ブルージェイズやボストン・レッドソックスなどのラブコールを振り切ってサンディエゴと契約した理由については、「サンディエゴが優勝を目指しているチームであることが最も魅力的だった。2021年にサンディエゴのWS優勝に貢献したい」と話した。また「高いレベルのパフォーマンスを見せて、新人王も受賞できればと思う」とも語った。
韓国人でWSチャンピオンリングを獲得したのは金炳賢(キム・ビョンヒョン)氏(42・引退)だけだ。2018年に柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年に崔志万(チェ・ジマン)がWSに出場したが準優勝に止まった。キム・ハソン自ら掲げた目標を達成できれば、韓国人初のメジャーリーグ新人賞を、野手初のWSトロフィーを掲げることになる。この日、キム・ハソンのビデオインタビューにはキム・ハソンの獲得に橋渡し役を務めた朴賛浩(パク・チャンホ)サンディエゴ特別顧問も陪席した。朴氏は、コメントはせず親指を立ててキム・ハソンを応援した。
金培中 wanted@donga.com