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孫興民の「トッテナム100ゴール到達」は疑問の判定で次戦にお預け

孫興民の「トッテナム100ゴール到達」は疑問の判定で次戦にお預け

Posted December. 25, 2020 07:59,   

Updated December. 25, 2020 07:59


トッテナム・ホットスパーの「スーパーソニー」孫興民(ソン・フンミン=28・写真)のトッテナムでの100ゴール到達は、疑問の判定で次戦にお預けとなった。

孫興民は24日、英国ストーク・オン・トレントにあるBet365スタジアムで行われたストーク・シティ(2部)との今季カラバオカップ(リーグ杯)準々決勝でトッテナムが2-1でリードした後半31分、ハリー・ケイン(27)のパスを受けて疾走し、相手GKが前に出る瞬間、右足のチップシュートでネットを揺らした。

だが、孫興民のシュートと同時に副審が旗を上げてオフサイドを宣言。ケインのパスを受ける瞬間、孫興民がストーク・シティのDFダニー・バスより相手ゴールに近い位置にいたという判断だった。テレビ中継映像でみると、孫興民は明らかに「オンサイド」位置だったが主審は副審の判定を受け入れ、ゴールを認めなかった。孫興民はすかさず指を振りながら抗議したが、結果は変わらなかった。トッテナムはケインのトドメのゴールで3-1で勝利し、準決勝に進出した。

地元メディアは、孫興民の得点を取り消した判定に疑問を示した。英紙ガーディアンは、「孫興民の攻撃は完璧なゴールとみられたし、オフサイドとは距離が遠かった」と報じ、「フットボールロンドン」は「ゴールがオフサイドで取り消されたのは信じられないくらい運が悪かった」と書いた。

ビデオ判定(VAR)を実施していないことについて指摘する声も相次いだ。イングランド・フットボールリーグ(EFL)は、リーグカップ準決勝からVARの実施を義務付けている。準々決勝では実施しなくても問題にならない。公共放送BBCは、「孫興民が得点したが、オフサイドが宣言された。必要な瞬間にVARがなかった」と報じた。トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督も「VARがあったら、孫興民のゴールは得点として認められたはずだ」と不満を示した。

今回はVARがないのが問題になったが、孫興民はVARのために得点が認められなかった経験もある。昨年9月21日に敵地で行われたプレミアリーグ第6節レスター・シティ戦(トッテナムの1-2敗戦)で後半にチームの2点目を決めたが、チームメイトのパスを受ける場面についてVAR判定の結果、オフサイド判定を受けた。相手DFの最終ラインと同じ線上にいたが、主審は孫興民の肩がもう少し前に出ていたと判断した。英紙デイリメールは、「孫興民の肩の位置が16ミリ前に出ていた」と書いた。この判定について、BBCの看板解説者ゲーリー・リネカー氏(60・英国)は、今のVARはクズのように使われている。試合に役立てず、サッカーの生命力を吸い取っている」と批判した。

リーグ戦11ゴールを記録し、得点ランキング2位タイの孫興民は、トッテナムで通算99得点目を挙げて以来2試合連続で沈黙している。28日のウォルバーハンプトンとのプレミアリーグ第15節でクラブ通算100ゴール到達に臨む。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com